情報操作とネットの口コミ 〜親知らず抜歯・随想〜

抜歯後50時間強経過した土曜の夜。赤茶けた色のぶよぶよしたゼリー状の物体が縫合してない上の歯の傷口からボロボロ大量に出てきました。何これ…。

慌てて見た某「Yahoo! 知恵袋」によると、おそらくこれは治るために絶対必要な“血餅”なるもので、これが落ちてしまうとあごの骨が腐って完治が大変になる“ドライソケット”になるんだそうで…。知恵袋には類似の質問がいっぱいあって、その全てが「血餅は大事にしろ」「血餅が取れるとドライソケットになる」「ドライソケットは、再度傷を洗って血を出して治す」という内容で、見れば見るほど怖くなってます。確かにさっきまでよりヒリヒリ感が強い&悪臭が口から来てる気が…どうすんのよー、日曜はかかりつけの近所の歯医者やってないのにー。っていうか歯を抜いた総合病院も消毒してもらった近所の歯医者も血餅なんて話一言もしてなかったよー。



ちなみに近年の私にとって、生活・医療における殆どの情報源は知恵袋である。ゴシップは専ら2ちゃんに頼るし、分譲マンションの情報は「マンションコミュニティ」だし、グルメ情報はもっぱら「元イタリアンシェフの究極のレストランランキングin名古屋(一部仮名)」とアスクユーと食べログで、つまりはネット上におけるほぼ匿名での口コミにものすごいプライオリティが置かれているという事になる。


…うーん、これってなんか、すごい歪んでる気がするんだよなあ。少なくとも私は嫌煙家だからいいけど、とりあえずタバコ吸う人にとっては店内完全禁煙かどうかで点数が大きく変わる元イタリアンシェフ氏のレストラン評価はあまり使えないんだろうし。それ以外でもネットの口コミってどれも何か過剰すぎやしないか? って心のどこかで感じるときも多いんだけど、オフィシャルな本やらクーポン付グルメサイトやら目の前にいるリアルな医者の言うことって、『広告宣伝』とか『医療費稼ぎ・医療ミスの誤魔化し対策』に見えて信用する気になれないのも事実。でも、既得権益の人の言うことや既存のメディア(これも既得権益みたいなもんですね)の言うことって何かしらの情報操作が入ってるんじゃないか、っていう固定観念があるらしくて。それよりは素人の口コミのほうが絶対真実でしょ!!! って思っちゃうんだけど、それ自体も私の固定観念な気もするし…。


固定観念についてうだうだ考えていたら、鎮痛剤が効いてきたみたいです。まあ、体の話は人それぞれ違うわけだから、とりあえずこれ以上会社休むわけには行かないし、これ以上痛みがひどくなってきたら月曜の夜に近場の歯医者だな。そうしよう…。