ルールズ・プリンセス誕生

iwakoさんと愉快な仲間たち(なんということはない、皆高校の同級生だ)とお食事会をしました。今回の主役は、何と言っても結婚が決まったというMさんです。少々思い込みが激しく、また多少男好きのする容姿を持つ彼女は今までも我々にさまざまな恋愛小噺を持ち込んできたものですが、今回はそのFINALというに相応しいものでした。何でも彼女曰く「背が低く、顔もブサイクで、勤め先もあまり有名ではない自動車関連メーカーで、だから給料も安く、しかも地方都市の一人息子」というそのダーリンは、しかし聞けば聞くほど、今までの彼女のどんなレンアイ関係ネタよりもフィクションくさく彼女に愛を注いでいるらしく、あまりの内容に我々は言葉を失った。以下、概要を紹介。


・当然のごとく毎日電話が彼からかかってくる
・重いものはもちろん、Mさん側が嫌がらない時はハンドバッグまで持ってくれる
・見せてもらった彼からのメールには「お前はギャルか!」というくらいハートマークが乱舞
遠距離恋愛である彼の自室にはMさんの写真が6枚も飾られているらしい
・当然、自室PCのデスクトップもMさんの写真(会社のPCは止めろとMさんが強く止めている模様)
・当然、携帯の待ちうけもMさんの写真
・プロポーズは基本的に毎日で、「一生離さないよ」「一緒になろうや」といった男らしいものから「ねえ、ダメ?まだダメ?」「ねえ、もらってよー」など甘い内容を出身地の方言で言うものまで多岐に渡ったらしい。なお今も事ある毎に「スキ★」などと言われているらしい
・結婚後は「Mさんの写真ばかりで構成した『嫁 卓上カレンダー』を作成する」と公言しているらしい


特に何なんだ、最後の『嫁 卓上カレンダー』って!!! 「うーん、じゃあ、8月は“水着姿のMさん”だね…」「4月は“桜の下のMさん”か」「そして12月は“サンタのMさん”だよ!」「あ、それいいねぇ」などと盛り上がる我々であった。「やだよー、水着やあのミニのサンタドレスなんてまっぴらだよー」とMさん自身は言っていたが、いや、どうせならそこまでやっても文句は言われないだろう。

「でもさあ、なんか、彼を見てると、私ももっと『スキ★』って言いまくったり、そういう事をしてれば、もっとハンサムなエリート次男坊とかをゲットできたんじゃないかなあって思うのよね。だって可愛くなってくるんだもん、あんな子ブタみたいな外見のくせにさあ」というMさんを見ていて思い出したのは、アメリカ発の元祖“モテ本”こと『ルールズ』である。「自分が“スキ”で追いかけるのではなく、自分をお姫様みたいに扱ってくれる人と結婚しなさい。そのためには、男性に少々つれないフリをすること」という内容の、あれ。とにかく、当初はそんなに自分からは気がなさそうだった相手のくせに、まあまあ幸せそうなのである。

…でも、気をつけたほうがいいよ。「自分自身、ルールズ・ガールになることで、幸せな結婚生活を手にした」が最大の売り文句だった『ルールズ』の作者は、とうに離婚してるらしいから…ね。



ブラッスリー ポール・ボキューズ ラ・メゾン】 タワーズ12Fに割合最近できたお店。実は1月末にも行ったんだけど、メニュー構成が変わった? オードブルのパテとピクルス、メイン(肉で固定)、デザートというセットメニュー2,500円より。実際はこれにバターとコーヒーが追加料金がかかります。個人的には前の3,000円台のプリフィクスの方が好みだったかも…。でも、今でも食べやすい価格だし、味も美味しいし、場所も便利だし、雰囲気もサービスも適度で、好みな店ではあります。
http://www.hiramatsu.co.jp/restaurants/paulbocuse-maison/index.html