他人事じゃない〜今期のTVドラマ

急激に寒い日が続きますね。私自身も急に喉に圧迫感を感じ息が苦しくなったりして大変だったのですが(どうやら風邪の初期症状だったらしく、風邪薬のルル+家に残っていた抗生物質で何とか良くなったみたい)、それより何より入院している祖母の熱が高くなってしまっており、看病疲れでいつにもましてセンシティブになっている母が思わず涙目になるなど周囲が相変わらず落ち着きません。毎晩2〜3時間は母及びその2人の姉=私の伯母との電話(主旨は病状の伝達と翌日のスケジュール確認、だけど大半は病院の看護体制に関する文句)が続くからネットにつなぐのもままならないし。早くADSL入れておけばよかった…。

さてそんな母は近頃「毎日長い時間病室にいるとどんどん暗い気分になるし、家にいてまで暗いものは見たくないわ。特に病院ものや病人ものは」と言っており、中井貴一演じる主人公の医者が末期がんを患っている『風のガーデン』を見たがる父(ニート・尾形拳が好きだった)とは当然激しいチャンネル争いとなっていたりします。…というわけで母の精神状態は理解できる私としては、大病院を舞台にした『チーム・バチスタの栄光』はもちろん、非常に遠慮がちに、母が寝てからこっそり見ている今日この頃です。そのくせ母ときたら、毎回毎回内田有紀植物状態を長々と映し出しておりドラマ全体としての雰囲気も非常に暗い月9『イノセント・ラヴ』だけは欠かさず見たいらしい(そしてもちろん、見ながらものすごく暗い表情になっている)。一体、よりによって何故。

っていうか今期、難病ものや病院ものが多すぎると思いません? 『小児救命』とかさ。しかし一方で私などは、両親は笑って見ている『OLにっぽん』で描かれているところの「トウの経った事務系オーエルの立場の難しさ」は何となく他人事じゃないし、『SCANDAL』も「人も羨む結婚」の思わぬ落とし穴の極端な例を見せつけられてこれはこれで将来に夢が持てなくなって楽しくない。

ああ、こうして見ると、下らない事この上ないんだけど、一家全員で笑って見られる今日やってたつるの剛士さかなクンの『東京フレンドパーク』やDAIGOが出てきた『HEYX3』なんかは無難だったよなあ…やっぱりバラエティとおバカキャラって、現実逃避の一番のクスリなのかも。まあ、それより何より、祖母の熱が下がってご飯が食べられるようになればそれが一番なのですが…。