夏の生活・3 〜盆送りと若者トレンド

珍しくずっと日本にいた夏休み…と言う事で、母方の祖父の『盆送り』に久しぶりに参加しました。母方一族は（とは言え、三姉妹を全員お嫁に出した故に母の代で途絶えてしまうわけですが）禅宗系仏教なので、こういう行事は比較的きっちりと実施する事になっているのです。
具体的には、数日前、ナスに割り箸をさした馬でお迎えした祖父の霊（って言うのかなあ）を再び送っていく、というのが盆送りの行事になっています。玄関で、専用の松明と新聞紙で『送り火』を炊いた後、この数日仏壇にお供えしてあった、前述の馬を含む食べ物の数々をくるんで、近所にある日泰寺へ持って行きます。伯母や伯父、従兄、兄弟のいない私にとってはちょうど甥や姪のような感じになっている従姉の子供たちとも、5月の母の日以来の再会となりました。

従姉の娘・Aちゃんは11才にして既に小生意気な名古屋嬢の原型が出来上がっている、まあしかし親戚というフィルターをかけて見る限りは可愛いからいっか…というオシャレ女子なのですが、Barbieの黒いワンピースに少しだけヒールのあるサンダルを履いた彼女の持つケータイに私は目を奪われました。
えっとねー、クロックスの赤ちゃん用のサンダルをケータイのケースに使ってるの!!!　しかも専用の飾り（爪がはがれるって最近問題になってたアレ。ジビッツっていうんですね）もプードルとかケリーバッグとかポニーテールの女の子とか色々あって超可愛い!　しかも従姉（もとシャネラー）仕込みだから、ケータイがピンクなのに対してケースのほうはオール白黒でキメていて意外にシックだし。
「ハズしよ、ハズし」とうそぶきつつ年甲斐もなくBarbieのモノトーンタオルハンカチを愛用している私、この小学生女子のトレンドに大いに乗っかりたくなってしまいました。
ちなみにAちゃん、私が買った車をすっかり気に入ってしまったようで、「Aも免許取ったら絶対このクルマにする!!!」と騒いでいたけど、うーーーーーーん、ヘンなものに染めちゃったかしら（笑）。でも私も小学生のころ、そのママである従姉が乗っていた真っ赤なゴルフ2に憧れたしね。まあ、もし7年後、まだ彼女がそう思っていたら譲ってあげちゃおうかしら!?