恋するクルマ 〜ベンツ・Aクラス(A 170 ELEGANCE)

moeringal2008-07-03

さて、勢いに乗ってめでたく外車ユーザーになることが決まってしまった今日この頃、「ちょっとでも左手でウィンカーを動かすという動作に慣れなければ!!!」という事で、うちの会社のデザイン部門が密かに社用車として所持している幾つかの自社ではないクルマのうちの一つを借りる事にしました。その名もメルセデス・ベンツAクラス。「っつーか、このファンカーゴのお化けみたいなデザインでベンツはないだろー!!!」と前々から思っていた、逆に言えば潜在的に気にはなっていた一台です。ちなみに不肖ワタクシ、自らベンツを名乗る車を運転するのも初めて。
うちの会社が持ってたのは『A170エレガンス』っていうグレード。『エレガンス』がつくとどうなるかって言うとどうやらインテリアがウッドパネルになるらしい。ババくさいと言えばババくさくて本来好きじゃないんだけど、『ベンツっぽい』と言えばベンツっぽいんだよなあ。高級感バリバリっすよ。ちなみにノーマルグレードはもうちょっとシンプルでスポーティなんだけど、やっぱ折角ベンツなんだからこっちのほうがそれっぽくていい気もする。いやあ、恐るべしベンツのパブリックイメージ!!!
乗ってみると、うーーーーーーーーーん。まず、思ったより大きい。座席の高さも高い。コンパクトカーの印象が強いけど、実はむしろ小型SUVに近いんじゃないかなあ。少なくともフィアット・パンダとかよりは余程そんな感じ。
ちなみに高速・一般道両方それなりの距離を走ったんだけど、とにかく加速が緩やかでなめらか。ブレーキの効きも至極緩やかでゆったりのんびり、でも軽く空いた一般道で80キロは出ちゃうし高速でも120キロは軽い。まあ、普段私が会社で半ば私物化してる車が1.0リッターで恐ろしいほどパワーがないってのもあるんだけど、とにかく楽勝で何のクセもなかったです。思ったより横風にあおられるのはこの妙な背の高さゆえなんだろうけど、それ以外は安定性抜群。いやー、乗りやすい。逆に言えば、操ってる感はまるでナシ。でも、それもこれも『ベンツっぽい』と言えばベンツっぽいんだろうなあ。
しかしここへ来て一気に、そもそもの先入観「ファンカーゴのお化け」「ヴィッツのお化け」「背の高いオーリス」という言葉を思い出したのも事実。そう、なんか良くも悪くもトヨタ車っぽいのよ。オーリスの1.8リッター(の方がむしろ硬くて外車っぽいかも)と家で乗ってる昔のマーク2と、あとハリアー辺りの質感も混ぜたようなイメージ。キーワードは安定と安心、ってところか。
ちなみにこのクルマ、エンジンの大きさ・価格帯ともに私が買ったクルマとほぼ同格なんですよね(エレガンスだともう30万円くらい高いけど、私が買ったのに比べて値引き幅が大きいって言うからそれでも多分一緒くらい)。でも、同じ欧州コンパクトってカテゴリーとは思えないくらいまるっきり違う(私が買ったのなんて、乗り味はゴツゴツしてるしインテリアは可愛いけどバカバカしいしドカンとスピードが出る感じで、よく言えば遊び心、悪く言えばムダ感ありまくりなので)。快適さって意味では、多分うちの親なんかはこっちを買っておいたほうが喜んだと思われるんだよなー。赤とかなら別に、結構バカっぽくて可愛いし。
だけど、今の私には何かこう、ちょっと気分が違う気がしたのも事実。逆に、『30代前半のコマダムが、小学生の息子と犬を乗せて運転する』っていう絵がすぐに浮かぶんだよー。いい悪いと言うよりは、今の私にはイマイチ似合わないっす。逆に、万一コマダムになれてしまった暁には、同じく私の中でコマダムカーなボルボS40と並んで候補になりそうな一台かな、とも思ったけどね。。(笑)