わたしダメです

昨年秋に会社を辞めた美女M太郎さんとデート。こじゃれたイタリアンをつまみつつ起業状況やら恋愛状況やら「サラリーマンとフリーランス」やらというネタをダラダラとくっちゃべっていましたが、今日私は、今さらながら皆薄々気付いているであろう事実を敢えてカミングアウトしました。それは…
私は『定収・定職を持つ、しかしながらどうしようもない(とは言えイマイチ憎めない)ダメ男』がどうしようもなく好きなのだ、という事実に他ならない。あースッキリした。
タレントで言えば堤真一ジョージ・クルーニーヒュー・グラント…と言えば単なる面食いのオヤジ好きだと思うかもしれない。しかし、堤=数年前の日曜、『グッドラック』で超カッコいいキムタクの上司パイロットの姿を見せつつその前の時間帯のNHK大河『武蔵』では超へタレ男の叉八を演じるそのギャップに惚れた、ジョージ・クルーニー=もともと可愛いなあと思っていたけど来日時に見せた高田純次(当たり前だが私は彼の事も大好きである。公言はしてないけど)ばりの適当発言の数々にロックオン、そしてヒュー様(何を隠そう「様」付けで呼ぶタレントは私の中では「ヒュー様」のみだ)は言わずもがな、『アバウト・ア・ボーイ』『ブリジット・ジョーンズの日記』『ラブソングができるまで』と連綿と続くダメ男演技に魂を打ち抜かれまくり…という内訳を語れば納得も行くであろう。もちろん、ゴシップ誌で漏れ伝わるそれぞれのダメダメな私生活エピソードも私の心を捉えて離さない。
もちろんそれは銀幕スターに留まらない。この日記の『当世独身王子事情』シリーズなどは、もう明らかに私の近辺を徘徊する愛すべきろくでなし男達の姿を少しでも留めておこうとする私の意思に他ならない(それがイコール恋愛関係につながるかというとそうでもない所が微妙なんだけど)。ちなみにあえて“定収・定職”にこだわるのは、「あわよくば結婚」などという野暮な理由ではなく、「ああ、堅実な勤め人の筈なのに、こんなにもダメだなんて…」というギャップがまたナイスだからである。ここには書いてないけど既婚者の愛すべきろくでなしも沢山いるしね。っていうかあわよくば●年後、「こんなダメダメ男(でも可愛らしくもある・笑)と結婚してるなんてどんな奥さんなんだ、色んな意味で…」と部下の女の子に思われるような男と結婚するのが私の理想だ(ちなみに「ダメ男」の後に「(笑)」がつくのが重要なポイント)。ああついに言っちゃったよ…。
ああ、どうしてこんな事になったのやら。やはり、母親がジュリーのファンで『憎みきれないろくでなし』なんて曲を毎日テープで聴いて育ったのがいけなかったのか。あと父親が「見た目はいいけどダメダメ男(パチンコ依存症、言動シュール)」である事実から推測するに密かなファザコンなのか。しかしそもそも人生で最初に好きになった曲が童謡でも子守唄でもなく『恋人よ』というどん底失恋ソングだったあたり(ネタではなく両親とも認めているれっきとした事実)、やはり何かが生まれつきおかしいに違いない。
とは言えどこかで「堅実な人と堅実な恋愛を」という一般常識に基づいたブレーキがかかりまくっているから私はいつまでもこんな調子なんですね。 あー、こんなんでいいのかと思いつつ、もうどうだっていいのかも…。
「いや、やっぱダメ男予備軍の若者はいいよー!!!」「いや、やっぱ男は学歴よりどれだけ人生の荒波をくぐってるかだよ」「あと私は『枯れ専』という言葉が気になるよ」「どっちにしろ、ギラギラのオヤジはカンベンだよね」とM太郎さん(彼女はキレイと可愛いを兼ね備えた泣く子も黙る美少女なのだが、ある時期7才年上の同棲相手を食わせていた経験もあるつわものである)とあられもない話で〆て、今回のデートは終了したのでした。


【REALISTA】 昨年9月行ったお店へ久々に。ノンアルでクーポン使用というコスパ低い客であるにもかかわらず、さらにデザートのおまけをしてくれたり、頼んだパスタ類はちゃんと二人用に分けて持ってきてくれたり、空いていたせいかやたら親切なお店でした。もしくは恐るべしM太郎さんの美女効果、と言うべきかも知れないけど…。お洒落なインテリアが相変わらずいいです。
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