ロンリープラネット・オン・メーデー 〜フランス旅行記4

moeringal2008-05-21

フランスは労働者ストのお国柄だと言われる。『ストの国』のメーデー前回イタリアの“カトリック総本山を前にした街”で“カトリック上重要な祝日”を過ごす事になった際、「お店はどこもお休みで、ショッピングはできません!」とガイドや添乗員に言われていながら、実のところは街中大バーゲンだった…という実績を持つ私、さして深く気にも留めずメーデーを入れた日程を組んでいた。しかも最終日。
しかーし!!! 
メーデーへのフランスの気合は違った。ギャラリー・ラファイエットやプランタン等主要デパートは勿論、なんと日本人観光客の駆け込み寺・三越ですら、日本のゴールデンウィークなどまるっきり無視して休むのだと言う。店がダメならストイックに美術館めぐり…と行きたいところだけど、ところがどっこい美術館もルーブル筆頭に全て休館との事。ヴェルサイユ宮殿ももちろんお休みで観光ツアーも運休。うーん、恐るべし、メーデー地下鉄やTGVは動いてたみたいなので、移動日にすべき日なのかなあ…でも今年ちゃんと動いても来年動くとは限らないしリスキーだよなあ…。
仕方ないのでとりあえず地下鉄に乗ってモンマルトルの丘まで出ることにしたら、モンマルトル最寄駅に通じる電車はは明らかに世界各国からの観光客然とした人々で満員だった。みんな電車に乗りながら、どう見ても「どうしよう、今日はこれから…」という顔をして英語やドイツ語や韓国語やスワヒリ語やアラビックやらトルコ語やらロシア語やらポーランド語と思しき『ロンリープラネット』を各々開いている。
フフッ、皆、街をさ迷っているわね。私もだけど。


・モンマルトルの丘。お土産屋さんもカフェも絶賛営業中。丘を登るケーブルトラムみたいなのができていて大繁盛していた(地下鉄回数券のカルネ使用可)。でもこんだけ混んでたら、頑張って歩いて階段上ったほうが全然早いよ。 ちなみに付近では、フランスの観光地には頻出の汽車ポッポがその名も「モンマルトレイン」というふざけた名前で運行中。地下鉄ピガールの駅から出ているみたい。
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シャンゼリゼ通りのカフェも絶賛営業中。でも、普通のお店は空いてません。マカロン本舗こと『ラデュレ』は昨日マドレーヌ寺院側のお店に入ったから隣の『ドーヴィル』とかいうセーラー服のウェイターが可愛いお店に入ったけど、ピザとか塩辛くてあんまし美味しくなかった…。
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・いくら私が自動車工場勤務だからって、パリに来てまでトヨタでランデブー」なんて!!!(注:トヨタのショールームには本気でそれに近い名前がついている)でもシャンゼリゼで、カフェ以外の開いてるお店ってトヨタルノープジョーショールームくらいしか本気でなかったんだもん。写真は謎のコンセプトカーですが、2Fに日本メーカーの意地を見せたのか? 「懐石弁当」カフェが入ってます。本気で食べたくなったけど、味噌汁だけで10ユーロはいくら何でも高すぎでしょー!!! 片やルノーにはF-1マシンが展示してありました。
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・地下鉄スリの美少女を撃退しつつたどり着いたノートルダム大聖堂付近、セーヌの岸辺。ちなみに聖堂内部の公開は、やっぱりお休みです。セーヌの観光&連絡船「バトビュス」は動いてたみたいなので、セーヌ河クルーズをベタに楽しむのもアリかも。
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さてさて、こんな感じでベタにパリを歩いたりもしたけど、メーデーの過ごし方として私のオススメは、ズバリ、ホテル巡り。そう、名だたるホテルのロビーラウンジ・カフェを巡るのだ!!! ホテルは年中無休だもんねー。私は今回、ヴァンドームのリッツとオテル・コストに行ったけど、インテリアはもちろん装花を愛でるもよし、マンウォッチングするもよし、絶対楽しい!!! これだけ物価が高いと、もうカプチーノの一杯や二杯どこで飲んでも大差はなかったりしますし。人種不問・モデル体型必須な感じのウェイトレスの制服がジル・スチュアートかクロエかって感じにオサレ可愛い憧れのオテル・コストで日本未発売と思しきCDを買って、意気揚揚と自分の安ホテル(それでもマドレーヌ寺院のそばだったから1泊1部屋3万円近くする)に引き揚げた私でした。
・憧れのオテル・コストのラウンジ(もちろんカッチョいい音楽が流れていた)でこっそりパチリ。店員達は間違いなく、「こんなおのぼりさんの日本人が来る辺り、俺達も終わったな…」と思ってるに違いない。
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ちなみにメーデーはかのシャルル・ド・ゴール空港でももちろん適用。免税店ならなんぼなんでも営業してると思ったのに、殆ど開いてないじゃないかー!!! フードコートもがらがらで、唯一売れ残ってた不味いタイカレーを頼んだらいきなり2,200円相当だし!!!エビアン500mlですら3.5ユーロって…もうやだー(涙)
しかしながらそんな、見た目ばっかりコジャレていて「動く歩道」もない空港で、ブランド免税店としては唯一営業していて、なおかつぼったくってなかったのが、なんとどこの国でも率先して日曜・祝日休業しているプライドの高いKYブランド・エルメス様だったのが、驚きといえば驚きでした。エルメス様はフランスの誇りなんですね、やっぱり。

Hotel Costes 10 (Spkg)

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