クローズド・ガーデン

お陰様で、風邪から徐々に復帰したのも束の間、ひさびさに夜の19:00からの会議なんてのに出る羽目になる今日この頃です。まあ風邪真っ盛りじゃないのがせめてもの救いか。
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さて、憲伸くんがどうやら今年限りで中日を去るそうです。
だからさあ、日本一でも世界一でもいいけど、それをもうちょっと選手でも社員でも還元しろっつーの。皆、たまたま地元密着の環境で、そのものすごく限定された環境の中でだけものすごく持ち上げられてて、だから「自分が今いる環境が一番いいに違いない」って思い込んで頑張ってるんだから。「世間全般」っていうもっと広い枠で見た場合、実は結構ハードな環境に置かれてたりするんだけど、ちっとも気付かないまま(もしくは気付いて気付かないふりをしながら)「この環境が一番なんだ」って思い込みにすがって日々のモチベーションを淡々と維持して好結果を叩き出してる、それが現状でしょうが。でもそんなのって、そのうちに、それって何かおかしいって気付く人は気付いちゃうんだからね。福留だって川上憲伸だってそれからきっと来年はアライバだって、多分そういう事なのでしょう。
でも、どれだけ過酷な環境でも、実はそれに対するリターンが大した事なくても、今いるその限定された土地の中ではとにかくカリスマでいられるってのは大きいし、単純に「今いちばん力がある」それだけで寄って来る人もいる。あと、もともとそこで生まれ育った人にとっては、子供の頃からの憧れは簡単には消えてなくならない。そう、たぶん和田なんかはそんな人だ。あと、意外にトータルでの門戸は広くしてある面もあるから、「働けるだけでありがたい」なんて人もたくさん寄って来る。中村ノリなんかはそんなパターンに入るでしょう。
実はちっとも良くない待遇なのに、ただただポジティブな思い込みで日々を生きていくことを暗に強制する。その理不尽さに気付いた者は、嫌なら勝手に去っていけばいい。どうせ同程度のレベルの人材が、去った分くらいは寄って来る。それが何か? 
…名古屋というか愛知県というか中京経済圏というのは、どうやらそういう場所みたいです。

川上 今年で中日と決別…メジャー挑戦へ

 川上、決別のサイン-。契約交渉が難航し、自身2度目の自費キャンプ参加中だった中日・川上憲伸投手(32)が5日、沖縄県国頭郡の宿舎で2度目の交渉に臨み、現状維持の3億4000万円で更改した。ただ、川上は球団側の態度に不信感を抱いており、1軍登録日数あと3日で取得するFA権を今オフに行使し、メジャーに挑戦することが決定的となった。
(中略) 近年、阪神、巨人と常に優勝を争う相手に投げ続けている。年に一度の交渉。数字には表れぬ重圧、貢献度をくみ取ってほしかった。ただ、球団側は勝敗の数字を盾に、川上の主張に耳を貸さなかった。球団への愛着は自然と薄れた。
 竜に対する決別を告げたのは元日。親しい関係者にあてた年賀状の中にはこう記してあった。「今まで長い間、大変お世話になりました」。年頭の抱負を述べるのが慣例の賀状に込めた異例の文言。直接的な表現ではなくても、別離を悟らせるには十分な材料だった。
 「とりあえずサインしたことで、ここまでの段階は予定通り。あとはケガをしない1年間と、充実した成績を残したい」。中日ラストイヤー。あと3日で取得するFA権。昨年の福留に続いて、今度は竜のエースがチームを去る。

[2月6日10時21分配信 デイリースポーツ]