La plus Belle pour Aller Danser (アイドルを探せ)

10年ぶり3回目の安室ちゃんコンサート『PLAY MORE』@名古屋センチュリーホール。追加公演の初日なんですって! 追加だからツアー名が最新アルバムタイトルの“PLAY”に“MORE”が付いてるようで、しかし何か可愛くてよし。ちなみにこの白鳥センチュリーホールですが、私が初めて安室ちゃんを観たのと同じ場所です。その時は1人でした(すごいプラチナチケで、1枚だったからこそ定価で入手できた感じだった)。その1年後、東京ドームもなぜか1人で観にいきました。今日も1人です。この10年ちょっと、私にとって安室ちゃんはどうやら「おひとりさまで観にいくもの」らしい。まあ、人目を気にせずきゃあきゃあ言えるのでいいんですけどね(笑)!
えーっとですね、すごい可愛かったです!!! セットも安室ちゃんっぽくて可愛いし衣装も相変わらずのミニスカがメインでバリエーションも多かったし、いい意味で久々に渋谷109を襲撃したくなりました。これは追加公演からなのか“サプライズ企画!”と称してヴィダルサスーンCM絡みの新曲3曲も披露されてたけど、それもよかった(昔のキラキラモータウンポップス感ばりばりの“60's”もいいし、フラッシュダンスのテーマがイイ感じにサンプリングされた“80's”も映える感じ)。ほか、“FUNKY TOWN”とか“GIRL TALK”みたいな比較的最近の曲も演出楽しくて、全体に可愛い系とカッコいい系のバランスがすごく良くて、あっと言う間の2時間でした。いやあ、マジ可愛かったー★☆★ 特に今の彼女は、やっと私生活も落ち着いたしあゆみたいに言動がレコード会社の株価に影響するようなこともないし、非常にいいスタンスで「大人になったアイドル」を満喫できているように思われます。いやあ、やっぱり安室ちゃんって聖子以来のママドルにして永遠のアイドル。もちろんバリバリに踊るし。かのシルヴィ・バルタン『アイドルを探せ』の原題が『ダンスするかわいこちゃん』みたいな単語が並んでる感じな通り、カッコよく踊る可愛いアイドルはやはり見ていて幸福になります。
ただし少々毒を吐かせていただくと、まずNOKKOのカバー“人魚”は高音出てないしあまりにもお粗末。確かにバラード一曲入れたいタイミングなんだけど、それでももうちょっと何とかならないのかなぁ。『夜もヒッパレ』以下のレベルだよ、あれじゃ。それからその次あたりで歌った小室プロデュース時代の人気曲“Chase the Chance”もちょい浮いてた。ラップのスタイルとか明らかに古いし…この日記で何度も書いてる通り私は20年来の小室哲哉ファンなのですが、それと安室ちゃんは別です。ハッキリ言って流れ的にこの曲なくていいよね、と思いました。せっかくそれ以外が完璧に構築された世界だっただけに残念だったのよー。ただ冷静に見て一番会場全体が盛り上がってたナンバーだったし、省くの難しいのかなぁ。小室曲でも“no more tears”辺りなら浮かない筈だけど、やっぱりもっと売れた曲のが効果的なんだろうし。と思うと、本編は2002年以降の曲&ダラスオースティンもの、アンコールで小室+最初期のユーロビートを3連続メドレーで手短にご披露…なんてのが妥当なのかなあ。
ちなみに観客は20代前半〜真ん中って感じの女の子がいちばん多くて、その殆どがミニ丈のワンピかショーパン、あとはスキニーデニムのブーツインと流行っぽい感じ…と非常に見ごたえある客層でした。一方「こいつ、同世代だな」という感じの女性ファンもたくさんいてホッとしましたが、これまたミニとショーパンがマジョリティ。かつてアムラーであったところの「服装にミーハーな女子」大集合と言った趣です(かく言う私もミニワンピ+ブーツでしたが。いやあ、私はアムラーじゃなかったと思うんですけど…でも前だけで5センチくらいあるようなストレッチブーツは履いてたか…)。あれムレるんだよなぁ。にしても、未だに安室ちゃんやあゆが10以上も年下の世代をターゲットにした『ポップティーン』の表紙を張れるっていう今の“女子のアイドル”事情は大丈夫なんでしょうか。老婆心ながら少々心配です。
…とああだこうだと書きましたが、本当にすごくいいコンサートでした。冒頭の“HIDE & SEEK”、中盤の“BABY DON'T CRY”にアンコールの“CAN YOU CELEBRATE?”(アレンジ渋めで声も“人魚”とは比べようもないくらい出てた)と思わず涙がこぼれそうになったりもして…DVD出たらもう一回観たいかも。