最近はやりの

晴れた寒い日が続きますね。このままでは凍えてしまいそう…とも思いますが、空気の澄みきった朝はやはり身が引き締まるとも言えますし、遠くの方まで見渡せるのもこの季節ならではです。
さて、私の会社はどちらかと言うと高台にあるのですが、お昼に食堂まで行く途中、いつにも増して遠くの山々を見る事ができました。比較的近い足助の方はもちろん、もっともっと遠くまで山があることがわかります。
中でも素晴らしかったのは、一番遠くにある山。異動して3度目の冬を迎えていますが、初めて見る山です。形はよくわからないのですが、すっかり雪で真っ白になっていて、太陽を反射して光っている事、遠くにあるにもかかわらず他の山よりも一段と高そうな所がいかにも美しく、そして何故だかとても懐かしい気分にさせられました。そう、学生時代を過ごした東京・吉祥寺の部屋では、冬になると非常にしばしば富士山を見る事ができたのです。雪をかぶった富士山はとても美しく、毎日とても癒されたものでした。
…という事は、もしやこれは…

「富士山!!!」 無意識のうちに私はそう呟いていました。愛知県にも「富士見台」「富士見が丘」といった地名は散見されますし、とにかく最近のお天気続きと寒さは特筆ものです。もしかしたら、ついに富士山がここからも見られるのかもしれません。
「moeちゃんアホか!!! あれは御岳だ。富士山ならもっと高いに決まってるだろう!」 後から声が飛びました。現場叩き上げで陰の権力者と呼ばれる課長です。表情は、「しょうがないなあこの常識ナシは」という優しいお父さんのような笑顔でした。
「ははは、moeちゃんは海外には詳しくても日本の地理は全然わかってないなあ!」 もう一人、前を歩いていた先輩も振り向きました。多少は小ばかにされていますが、やはりこちらも好意的な表情です。

うーん、もしかして今の私って、『クイズヘキサゴン』のおバカトリオキャラ? 最近流行りの?
実は結構スザンヌを可愛いと思っている私ですが、ちょっとだけ自分が嫌になりました…。