週末にはおうちで映画〜『バブルへGo!!』

前日、半常駐先(そう、実はあの後、追加の仕事が発生して結局足を洗えていないんです…)の新年会で帰宅したのが日付が変わるか変わらないかという時間だった事もあり、今日は久々に一日中家でのんびりしていました。最初は『オーシャンズ13』でも借りてこようかと思っていたけど、新聞のテレビ欄を眺めていたら『バブルへGo!!タイムマシンはドラム式』TV初登場、との事だったのでそちらを見る事に決定。友人kikiちゃんにオススメしてもらいながら何となく観そびれていたんだよね〜。

ええっと、お気楽なジャパニーズ・エンタテイメントとしてきわめて快適な、楽しい作品でした。荒唐無稽な終盤アクションシーンも気持ちよし。TV放映版はCMの多さに辟易したけど、恐らく通しで見れば長さも丁度いいんじゃないかな。阿部寛のヘンな役ぶり(いや、アレは逆にバブル的には普通にかっこよかったのだろうか)が相変わらずスバラシイし、劇団ひとり&阿部ちゃんのドッキリ老け顔特殊メイクも笑える。1,800円の価値の有無は謎…と言うより、むしろTVの2時間スペシャル枠こそが一番相応しい雰囲気ではあるけど、楽しめる事には違いない。
公開時よく話題になっていたバブル描写は、私は年代的によくわからないけど、まあアクションシーン以上に荒唐無稽ながらきっとそんなものだったんだろうなぁと楽しく観ていました。この1〜2年の景気のよさも、E子はじめ知り合う証券関係者が揃いに揃ってサラリと「っていうかこんだけ景気いいとさぁ」と言う事に対してどうしても違和感があった吝嗇な田舎メーカー勤務としては、まるっきりフィクションの世界だったし…どうやら私は世の中の景気とは無関係な人生を送り続ける運命にあるようです(苦笑)。まあ、『フジテレビ・電通ホイチョイプロダクション』といういかにもバブリーな組み合わせが自信を持って作ってるんだから、きっとあんなものだったんでしょう。雰囲気変わらないけどトサカ前髪だったりソバージュだったりして太いまゆ毛の飯島愛&飯島直子、当時はフジの新人アナだった八木さん等々いわゆる「カメオ出演」の皆様も、公開時の宣伝通りで新しい追加はなかったし、そういう意味での衝撃は少なかったなあ。逆にあの頃頻繁に流れていた広末の「まゆ毛、太っ!!!」と叫ぶシーンが全てを言い表している、そんな感じです。
むしろ面白かったのは、タクシーの古いロゴや大きなケータイや緑色の公衆電話、「ファジィ」な洗濯機、共有用として一台だけ偉そうに鎮座している大きなデスクトップパソコン、デスクで堂々とタバコ吸いながら仕事する上司…みたいな細かい部分。意外にものすごく凝ってると思うんだよねー。「『ありえなくない?』はありえるのか、ありえないのか、どっちなんだ?」と未来少女ヒロスエに突っ込むバブリーマンの阿部寛とか、確かにそうに違いない!!! 去年の今頃は『華麗なる一族』の凝ってそうで矛盾をはらんでいる70年代詳細描写がバッシング対象になっていた(キムタクの茶髪の他、「『メガバンク』なんて言葉、この時代にあったのか?」とか)けど、いや、これは逆に、テキトーに見えて結構まじめに作っているよ。
最後に個人的に考えさせられたのは、「2007年=貧相な借金取り、1990年=長銀内定学生」役だった劇団ひとりの紺ブレ姿。なんか多分「笑いポイント」の一つなんだろうけど、うちの会社、未だにああいう紺ブレ+ボタンダウンで会社に来るOver35世代が結構多くて、しかも私、あまり違和感を感じないんだけど…。