平常心で挑むな 〜イタリア旅行記3

moeringal2008-01-10

さて、最後に気になるお買い物情報です。最終日のローマ、「日曜で、しかも祝日なので主要ブランド店はやってないですよー」と言う添乗員さんのアドバイスを振り切って“離団書”(「ツアーを離れて別行動します。その間のトラブルに関して旅行社が責任を取る必要は一切ありません」という念書。私は時々出して自由行動していますが、オススメはしません…)を提出し、数時間の自由行動に踏み切ったご報告をさせて頂きます。
その早朝、街外れどころか「ここ、どこ…?」と呆然としてしまうようなローマ郊外のホテルのフロント。添乗員の言葉をどうしても信じられず「…明日ってやっぱり、どこもかしこもお休みなんですかね?」と往生際悪く聞いた私に、夜勤担当の若いフロントマンは上機嫌で言った。
「おお、あんた買い物に来たん!? そりゃええ時に来たわ!!! どこもかしこもバーゲンやでぇ」 …もちろん大阪弁ではなくものすごいイタリア訛りの英語、という感じなんですが、しかしそれは本当なんだろうか。
「でもさ、うちのグループツアーの添乗員は『明日は日曜で祝日だからお店は休み』って言ってたし、日本語ガイドブックの“SHOPPING”欄にもそう書いてあるんだけど」
「あー、あんた最初からバーゲン目当てやないん? …そんな事あらへんがな。ヴィトンもシャネルもバリバリやで。そうや、あんたグッチやプラダには興味あるん? それならますます安くなってるし、行かなきゃ損やで、ソン。ただここは交通の便が悪いから、途中まではグループについて行きや」 …よっしゃ、信じたぜヴァレリオ(フロントの兄ちゃんの名前)。これは予定通りグループを離れて買い物に行くべし!!! 『最後の審判』を見に行くわけでもなし、ヴァチカンなんていつでも行けるし!

結論としては、果たしてセールはやっていました。どうやらローマでは、そのエピファニアなる1月5〜6日あたりの祝日およびその近辺の週末から大絶賛バーゲン中に入るようです。それでもエルメスセルジオ・ロッシ(ここは営業時間短縮でピンポイントで開けているかも)とVICINIは祝日休みを貫いていてお休みだったけど、グッチもプラダディオールもワンフロア分は丸ごとセール。マックスマーラアルマーニジーンズやリプレイに至ってはほぼ店ごとセール!!! 素晴らしい。ただし、いかんせんユーロが高い。今回のレートは為替ベースで162円、日本の空港での現金両替すると170円、現地の現金両替レートは何と178円!!! クレイジーです。マクドナルドの「小セット(ポテトが日本で言うSサイズ)」でも4ユーロ=約700円。た、高すぎる…。しかも今年、そんなにねらい目と言うほどのねらい目はなくて、日本での定価をあんまし調査してないんだよなぁ。というわけで、大したものは殆ど買いませんでした。いやあ、私がヨーロッパに行って免税書類を一枚しかもらわない日が来るなんて思いもしなかったよ(泣)。唯一の免税適用価格だったのがマックスマーラのセールで買ったエディターズ系バッグだったんだけどそれもせいぜい、免税適用前で30,000円ちょっと。ともあれこの旅行を通してユーロにびびりまくりでした。カードでの換算レートもわからなかったから本当に身動きできなかった。1年半前も似たような事言ってたけどさらにプラス15円とかだもんなあ…。昔、リラのめちゃくちゃな桁数ですっかり感覚がおかしくなり、気が大きくなって買いまくってしまった頃とは正反対です。…というわけで、自分の服飾品は元よりお土産も全然買っておらず帰って困っている次第。ああ。

ちなみに帰りの乗継地・ソウルの空港免税店の誇るブランド店の数々で値段を確認したところ、 「うわっこんな事ならもっとローマで買っておけばよかった!!!」と激しく後悔したのは言うまでもありません(泣笑)。 ユーロ高に合わせてヴィトンの日本国内価格が軒並み吊り上がってるのは知ってたけど、まさか他のブランドも含めてこれ程とは…道理で最近ジーンズ高くて買えないなと思ったんだよ!!! 結論としては、やっぱり、特にセール時期のローマでは、買い過ぎるくらいでもそんなに後悔する事はありませんという事で。まあ、無駄な買い物せずに済んでよかったとも言えるんだけどね。。。