番外『魔女の宅急便』の舞台って?

私と同世代の諸氏にとって、このアニメが「いわゆるヨーロッパの街並み」の原風景になっている人も少なくないのではないでしょうか。冬ソナのごとくロケ地を訪れたいと思いつつも、残念ながらそれは架空の街。何となく同じ宮崎アニメの『紅の豚』と同じニオイがするし(ちなみにアドリア海沿岸が舞台)、手元にある当時の『アニメージュ』増刊によればスウェーデンでロケハンしたという記載があるし、旅行業界的にはオーストラリアのタスマニアにあるHobertsって街がほぼオフィシャルになっているらしいし…と情報は錯綜している模様。その他、絵描きのお姉さんが住んでいる森はドイツの黒い森っぽいし、お客さんの上品な老婦人はいかにもイギリス風。そうそう、ファンの間ではクロアチアのドゥブロブニクが一番似てるともっぱらの噂です。
個人的にはこれにナポリ&カプリ島も入れてあげたい。何を隠そう、子供時代「キキの街みたい!」と思ったのが海から撮ったナポリの写真だったので…。とにかく治安が悪いとか、最近ではゴミ廃棄場がパンクしてゴミだらけとか悪い噂(いや、ゴミは本当だったけど)ばかりがあるナポリだけど、海と街並みの組み合わせ、渋滞や喧騒は、『魔女の宅急便』ファンなら多分それなりにヒットするものはあるんじゃないかなあ。あの街ってほら、何気に(黒猫のジジが「この街は大きすぎるよ」と言うくらいには)大都会で車も多かったし。