晩秋の軽井沢、もしくは「海の見える街」 〜イタリア旅行記2

moeringal2008-01-09

カプリ島にも行きました。一年半前、ナポリまで行きながら足を延ばさなかった場所です。

まず、いきなりナポリからカプリに渡る船で酔ってしまいました。船酔いなんて経験した事なかったのでビックリするとともに、耐え難く気持ち悪かった。また、そういう時に限って眠れないし。地獄の50分間。
思えば私、やっぱり身体が丈夫ではないような気がします。エジプトでは生野菜を避けハミガキもミネラルウォーターを使用…と細心の注意を払ったにも関わらず洗顔かなんかの水にあたってお腹のみならず熱まで出たし、ペルーでは飛行機でクスコまで上がった瞬間高山病で死にそうになるし(目まい・息切れ・手が冷たくなるの三重苦。ただし2日ほどで回復してさらに高地のチチカカ湖に向かう時点では既に元気だった)、挙句の果てにはどう考えてもハードじゃなさそうなヨーロッパのリゾートでこれかい!!! …情けない。
でもようやく着いたカプリは本当に素晴らしかったです! 南欧の正しいリゾート地、という感じで、オトメ心を大いに刺激する街並みでした。実は「青の洞窟」にはあまり興味がなく、島内観光に変更になるといいなあと思っていたところ、見事に実現してよかった(笑) 青の洞窟に代わるアクティビティとしてMonte Solaro山頂に登るリフトに乗ることになったんですが、これがちょっと怖いけど面白かった。今時どこのスキー場にもないようなしょぼい、安全用のネットもどこにも設置されていない一人乗りリフトで片道12分かかるんだけど、行きはともかく帰りが…なんかね、海と白っぽい街のコントラストが眼下に広がっていて、頼りないリフトの棒につかまるだけで他に何もさえぎるものがなくて、ちょっとだけ怖いんだけどものすごく気持ちいい。夢みたいに。私は子供の頃『魔女の宅急便』がものすごく好きだったんですが、まさにそんな気分、ホーキにつかまって「海の見える街」をふわふわ飛んでいる気分になりました。
とは言えやっぱりここはリゾート地。冬なので閑散としています。聞けばそのリフトも、クリスマス休暇のお客を見込んでの限定運営だったとの事。その他高級ブランド店もありそうだけどほぼ全てクローズ、土産屋店も商魂たくましい20%程度だけが細々営業している感じです。うーん、何だか避暑にもスキーにも向かない時期の軽井沢みたいだなあ。廃墟っぷりがステキだったマテーラとは違い、やはりどうにも淋しいしつまらない。絶対また夏に来よう、今度はユーロ高に負けず1〜2泊したいものだわと心から思いました。