OG訪問?

先月までの「はじめての料理」講座で知り合った女子大生の女の子達に頼まれて、就活話をテーマにランチ。って、これってOG訪問ってやつなのかしら? 大学も違うし全然アテにならないと思うんだけど。まあ産休・育休の取得状況とか、そういうのは生の声が一番だろうしな。生憎ウチはその点、却って胡散臭いくらいバッチリなんだけど。
彼女達の話も聞きました。イマドキの、どっちかというと「就職戦線異状なし」の時代に戻ったみたいな就活事情で隔世の感って感じだったよ。人事とか採用とかリクルーターの連中も、今は相当腰が低いみたい。いやあウチらの頃とはえらい違いだわ。仲間内での人気企業が三●東京U●J銀行(リクルーターが女学生に暴行ってニュースが最近あったなあそう言えば)とか●日空ってあたりも『オーエルの花道』って感じでバブリーでよろしい。それでも彼女たちのお友達の地方ミスコン優勝者の子がキー局アナを受けたら殆ど1次で落ちちゃったんだそうで、まあ相変わらず狭き門は狭き門なんだなーとも思ったけど。
正直に言うと、私が今の会社に入ったのは、よそに比べて採用関係者の腰が低かったからだ。まっとうで真面目でいい会社だなと思った。そうだ、あの頃はきっと、逆に採用関係者にとってはバブルだったんだろうなあ。東大だろうが慶應だろうがTOEIC900点台だろうが取り放題。自分達よりも遙かに立派な履歴書を持つ学生に、半ば憂さ晴らしっぽく威張り散らす社員をどれだけ見たことか。そう言えば「内々定を断った瞬間、人事が学生にカレーをぶっかけた」とか、そういうあの頃の色んな神話はもう過去のものなのかな。それとも皆が内定取りまくれるようになっちゃうとそういう悲劇がさらに横行するのかしら。
「就職して良かったって思うのはどんな事ですか?」と聞かれて、ちょっと迷って答えた。「まず物質的には、自分で自由に使えるお金が手に入ること。それから精神的には、人と人とのつながり。仕事をしていく上で知り合う人の人数も幅も、学生時代とは比べ物にならない。彼らと知り合えたのはすごく大きかった」。うーん、なんか抽象的だなあ。でも、私ひとりではこんな事は滅多に考えないし、勉強になったよ。
そんなこんなで私にとっても興味深い時間でした。昨日と言い、料理教室は公共事業がやってる気楽な教室にもかかわらず、お嬢さん大学関係者でびっしり埋まっていて面白いです。若者とのふれあいもいいものだなぁ。お会計は、本当は全ゴチと行きたかったけど、人数が多かったから気持ち程度に。「本当は私たちがご馳走しなきゃいけないのに!」と口だけでも言ってくれる気遣いは偉いぞ君達。いやいやでも、ここでちょっとは社会人の余裕を見せなきゃ、未来に夢も希望も持てないでしょ?


【トラットリア・パージナ】 土曜日限定ランチ(1,500円)は4種のパスタ・リゾットが食べれてお得感満点。ちょっと味が濃いかな。窓からはセントラルパークの緑がバッチリ見えて、雰囲気がいいです。そういう意味ではランチ向きかなあ。
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