killing ”OYAJI” softly

お世話になってる部門の方とご飯に行きました。2次会はカラオケスナックというか何というか。相手方は皆さんお馴染みの面子、しかもうちお二人は比較的近い世代という事で気楽なものです…というわけで私も一曲披露させていただきました。と、いうわけで本日のトピックです。J-POPネタが続きますが、でも書いちゃう。
一青窈ハナミズキ』は21世紀の『恋におちて』になるか」
かつて『金妻』主題歌として一世を風靡した小林明子『恋におちて』。っていうか私、幼少の折は訳もわからずメロディラインに魅せられてよく口ずさんでいたものですが、コレってドラマと同じく超ストレートな「不倫ソング」なんですよね。20数年前は銀行・金融機関をはじめとした普通のサラリーマンの皆様も、むしろ完全週休二日制の会社って少なかった→「土曜の夜と日曜の午後のあなたがいつも欲しいから」=土曜の午後と日曜、相手とは会えない/手に入らない=普通のサラリーマン及びその他「日曜休み・土曜は半ドン」なご職業の殿方とのフリン!!!ですよこれは! …というのに気付いたのはハタチ超えてからです。あー私って真性カマトトだったなあ。
そんなわけで女子大生とか新入社員とか若かりし頃、さんざん中年男性の皆様のハートをわしづかみに(嘘)させていただいたのがこの『恋におちて』でした。ああ、皆浮気や不倫に憧れてるのね…こういうけなげでしっとりした女性とイイ関係になりたいのねー、なんて思いながら何度歌った事でしょう。ZARDの『永遠』とか宇多田ヒカルAddicted to you』とか、新しいよく売れたJ-POPにもソレくさい曲はあったけど、『恋におちて』の地位は揺るがなかった。まさに定番中の定番。
そこで『ハナミズキ』です。合コンでも比較的定番ナンバーのはずだったんだけど、今回、いつも通りに気軽に無難に歌ったら、コブクロ辺りを歌いこなす30代前半を中心とした既婚者男性陣の目が明らかにランランと輝いてきたのです。何だ、こりゃ。
「いい曲だー!!!」「小林武史とフリンしててもこの曲はいい曲だー!」「っていうか不倫サイコー!!」…恐妻家2名の叫びです。彼らの目つきは、明らかに合コンの独身勢よりも熱い。さらによく考えれば、何やら『恋におちて』に熱狂した上司世代のそれと同じだったりもする。ううむ、何だこれは。確かに『ハナミズキ』のサビは「君と好きな人が百年続きますように」「僕から気持ちは重すぎて」など、それくさいフレーズが並ぶ。好きな人にはもう他の相手がいて、主人公は自分の気持ちはきっと相手には重いだろうなあ、と思いつつ、また相手を慮りその幸福を祈りつつ、ただしあくまでも自分の相手への想いは消し去れない…みたいな。記憶が正しければ「ラブソングではなく、9.11の同時多発テロ犠牲者を想って歌った」というのがオフィシャルな見解だったはずだし、主語・目的語もイマイチハッキリしないし、そこまで歌詞はズバリではないんだけど…。
しかしそこには、その後起きた、そして今現在進行中(であると思われる)芸能ゴシップが付随する。つまり上記2番目の台詞のアレである。略奪愛成功なるか、と言われている例の話ですね。かつての『恋におちて』だって、『金妻』の内容が内容だったから余計にその種の願望と切なさを助長したに違いない、と仮定すると、“ナマモノ”であるこの噂話は、少なくとも同等近い力を持つのかもしれません。同じようなコンボとしては、『失楽園』-『永遠』があったけど、いかんせんアレも私達世代には少々年齢層が高い。高校時代にミスチルを聞き、もしくは可愛らしくカラオケデートではマイラバ『Hello, Again』など可愛く歌って媚びを売ってみせたウチら世代にとって、これ以上コンテンポラリーかつ衝撃的なネタはないでしょう。当事者・一青窈もまさに同世代だし、これはもうドラマどころの騒ぎじゃない、のかなぁ。。
…というわけで、私はこの『ハナミズキ』、作者の意図やら何やらとは全く関係なく、「金妻を知らない世代(現在28〜35才)の既婚者諸兄をカラオケでご接待申し上げる時に欠かせない一曲」と勝手に認定します。20代前半の営業職女子諸君、および新入社員各位、セクハラなんて堅いこと言わず、心して練習・披露すべし。目つきの変貌を見てるだけでも、たぶん面白いです。


【加賀屋】 あこがれ旅館のレストラン部門、名駅タワーズ13F。「月」コースをいただきました。美味しかったし、量も適量。お着物のウェイトレスさんの動きはきわめてゆったりと丁寧で、決してテキパキとはしていないのに何となく癒されます。あまり知らないけど、旅館の仲居さんって感じ?ちなみに会食用の個室もアリ。後から値段(お料理だけで7,000円台)を知ってちょっとだけ割高な気がしたのは、やっぱり所詮駅ビルの中、という立地のせいかな…。
http://www.kagaya.co.jp/shoku/k_nagoya/index.html
http://r.gnavi.co.jp/n190700/