カラダは憶えてる

今日から会社です。ああ、こんな何もかもが混んでて高価い連休のために私は(って私だけじゃないけど)ほぼ全ての祝祭日出社しているのね…と思うと何だか空しくなりますが、それも「里帰り」の必要がない実家通勤者のワガママなんだろうなー。家の法事とか盆送りとか、そういうのに「行かなきゃいけない」人も「行くのが楽しみ」な人もたくさんいるわけだし。
さてそんな仕事はじめですが、もはや何年ぶりなのかわからない事をしました。それは自転車です。臨時常駐先の先輩と工場内を移動するとき「暑いしチャリンコで行きましょう」と言われた時、午前10時現在35度の暑さの中、私は凍りました。そんなー!!! 中学から電車通学だったし、実は歩くの好きだし、自転車なんて何年ぶりに乗るんだろう? もしかして15年は軽く超えてる? あーでも、「自転車乗れないんですぅ」なんて流石に言えないわこんな齢でしかも仕事中に! それに、もしかしたらまだ乗れるかもしれないし。ええーい、こうなったら自棄だ。乗れないとは限らないし、カマトトぶって変な目で見られるよりは思いっきりカッコ悪く転んで変な目で見られてやるー。
…というわけで無謀にも(?)何食わぬ顔で自転車にまたがってしまった私。結論としては、無事乗れました。最初はよろついたけど、10メートルも走れば平衡感覚を取り戻す。ゆっくり走り出す。目的地までたどり着いてブレーキを握るそのタイミングまで身体がしっかり憶えていて、我ながらちょっとビックリしました。風を切って自身を持って走っていたら、ついでに、友達と何の断りもなく遠出(片道7キロくらい)をして親に誘拐を心配された小学校1年生の時の空気まで思い出してしまった。めっちゃ怒られたけど楽しかったなあ。何であんなに楽しかったんだろう。
しかし自転車。なんと言っても涼しいんです。アスファルトの熱と太陽の熱で死にそうな中、地表からちょっと離れた高いところで風を切って走るわけだから、そりゃあ徒歩との差は大きい。でも、その感覚すらも、身体のどこかではしっかり記憶していて、何やら不思議な気分になる。…あれ、もしかして今って、小学校3年の夏休みの終盤じゃない? 今までの記憶は空想がちで本ばかり読んでるまだ幼い私の空想だったりして。