ドルフィンの夢を見よう

お昼過ぎからユーミンのコンサート&ショー『シャングリラ3・ドルフィンの夢』へ。私は実は子供の頃からのユーミンファンなので(荒井由実時代の曲を主題歌にした「魔女の宅急便」でファンになった。当時空前のユーミンブームだったのも、もちろん大きい。というわけで、生まれて初めて買ったアルバムは『サウンドトラック魔女の宅急便』、生まれて初めて買ったJ-POPアルバムは当時のモンスターヒット『天国のドア』だったりする)、結構何ヶ月も楽しみにしていました。ちなみに今回の相方は母です。同じ昭和20年代生まれとして憧れとシンパシーを抱いているらしく、ユーミンと言うと割と行きたがるんです…。車で行ったら帰り駐車場から出られなくて大ハマリでした。しまった。
内容に関しては、やはり期待通り夢のような構成だったよー、「シャングリラは今回で最後」なんて言わないでーって感じでした。まあ、私の拙い筆力であれこれ書くまでもないです。しかしユーミン、相変わらず頑張ってるなー。新曲の神通力はなくなっても、53才であのステージをやるその存在がすごいよ。盛り上がってるお客さんのR-40パワーもすごかったけど。
あと曲目は、驚いたことにシンクロ・サーカス映えを重視したのか、はたまた松任谷夫妻の好みなのか、今までになく地味と言うかライブであまりやらない曲が殆どでした。『グレイス・スリックの肖像』とか『12階のこいびと』とか『時のないホテル』とか、死をイメージした詞の曲が多かった気がするのは私だけでしょうか。でも特に『時のないホテル』はド派手でものすごく格好よかった。しかも詞の通りの演出内容(冷戦期の中東と東欧のスパイの密会と暗殺、みたいな。詞が気になる人はうたまっぷかなんかで検索してみてください)だったりするんだけど、そこがまた珍しい感じだったし。
ちなみに今回の目玉は何と言ってもシンクロの女王・デデューの参加。お飾りではなく、準ヒロイン級に多い出番にビックリしました。日本の第一人者・武田美保さんとのデュエットまであって、ものすごく迫力があって優雅で素敵だった。もちろん今まで通り、ロシアのサーカス団も全面出演。綱渡りから空中ブランコまで、どれも前回より難度を増したパフォーマンスを見せてくれたように思えます。そんなわけで、「普通のユーミンファン」「派手なステージを好む人」のほか、「シンクロファン」「難度の高いサーカスを見たい人」「ロシアの可愛いおねーちゃんが大好きな人(笑)」等、さまざまな層にもオススメできる内容になっていました。っていうかシンクロもサーカスもそれだけでお金が取れるクラスの人たちなんだから、そう考えるとチケ代S席12,000円はかなりお手頃なのかも。
…うーん、でも実は、今回わりと仕事が忙しかったりなんだりでチケットを普通にどこかのネット先行で取っちゃって微妙にミスったんですよねー。アリーナ8列(事実上3列目)と言えば何かすごい感じだけど、なんか微妙に舞台裏みたいなポジションで部分的にかなり見づらかったシーンも多かった。もちろんそこはユーミン、殆どはキャッチアップできてるし、ユーミンが見えなければサーカスアクトがばっちりよく見えるように構成されてるので、退屈はしないけど。あと慌しい舞台裏も面白いと言えば面白いし、衣裳もオペラグラスなしで細かいところまで見えるし。でも時間が許せばもう一回、今度はスタンド2階席とかの正面からステージ全体を見てみたいなあと思った次第です。