日本三景の日、松島で君と握手 〜仙台旅行記その1

moeringal2007-07-21

サハラだロシアだアンデスだと旅行業界的には「秘境系」にカウントされるような場所を好き好んで彷徨っている割には、逆にどれだけメジャーな場所であっても、初めて訪れる場所には興奮する。先月グアムに行った際も空港の壁にブーゲンビリア付で「Welcome to Guam」と書かれているのを見て思わず鼻血が出るほど興奮した(写真は家族もいたので恥かしくて撮れなかったけど)。それは国内でも一緒だ。
…というわけで仙台空港に降り立った際も、思わず飛行機の窓からシャッターを切ってしまいました。実は私、仙台はもちろん東北地方初上陸です。北海道も行った事ないんで日本の北限としては記録更新(苦笑)だって若いうちに遠くから攻めていこうってコンセプトを決めたんだもーん。
今回いちばんの目的は、仙台に転勤が決まってしまった長年の彼と結婚して早2年…の大学時代の友人C訪問です。5月に東京ミッドタウンでタイミングが合って再会できた時にご主人が「年内か年度内で東京に戻れそう」と言っていたのを受け、E子と相談して決めました。ついつい先延ばしになってたんだよね。「雪の中で一人で旦那の帰りを待っていると、内田有紀が北海道で鬱状態になり離婚したのがよくわかった」と言ってた時期に行かなくてごめん。いや、新婚生活をお邪魔したくないなあとも思っていたしさー。
東京から新幹線でやってきたE子と久々に3人での再会に喜び合う。E子は吉祥寺に実家があるCが里帰りするたびに会ってたみたいだけど、3人で会うのはCの結婚式以来!(その割に違和感はないけど) そしてまず牛タン。駅の中にはまとまった食堂街がこぢんまりと並んでいて、その中で行列のできていたお店で頂きました。いやー牛タン分厚いよー。美味しいわ。うちらは普通の焼肉状の定食にしたんですが、Cが食べてたハンバーグも美味しそうでした。
そして相談した結果、とりあえず週末の天気がイマイチそうだったので松島へ。松島や、ああ松島や松島や…の松島です。遊覧船に乗ったんだけど、カモメがばんばん襲来してなかなか怖かったかも。。リアリストのCは風流や潮の匂いを感じるまでもなく「ヒッチコックの映画みたいで気持ち悪い」とのたまっていたし。ちなみにこの日は偶然にも『日本三景の日』で、生憎の天候ながら何やらお祭りをやっていました。『宮島-松島-天橋立 復権に向けてスクラム!』とかいうポスターもあちこちに貼られていたんだけど、日本三景ってそんなに権威が凋落してるのかしら。っていうか各風景の侘び寂びなイメージと『スクラム!』の熱血ぶりがイマイチ似合ってないんだけど。
しかし松島。あれだけ多くの大小さまざまな島々の一つ一つになんであれだけしっかり松が植えられているんでしょうか。やっぱりパンゲア地殻変動で五大陸に分裂したごとく最初は普通に海岸線だったのかなあ…などと色々想像してしまう、面白い風景です。もちろん単に和風で癒される側面もあるんだけど。生憎のお天気ながら、伊達家のお茶室「観瀾亭」で抹茶とお饅頭を食べながら、しばし癒しの時を過ごしました。
そして仙台市内に戻り、本日のメインイベントであるCのお宅訪問!!! お洒落でこぎれいなニュータウンの駅近くの2LDKで、そのスッキリとモノのない様子に『片付けられない女』である私は恐縮しきり。かつて門限オーバーした自宅暮らしのCを何度となく泊めてきたけど、いや、失礼しました。さぞ居心地悪かったことでしょう。結婚式の写真を懐かしく拝見させてもらいつつ、当時を思い返すCのテイ●アンドギブニーズの女への愚痴なども聞いていたら、休日出勤していたご主人Hちゃんが帰宅。なんと、訪ねてきた私達をディナーにご招待してくれるとの事。仙台が一望できるフレンチレストランに連れていって頂きました。本当は仙台市内が一望できるロケーションらしいんだけど、これまた生憎のお天気で残念。
しかしながら、実はちゃんと喋るのは今日が初めてのE子とHちゃんも違和感なく、様々な話で食事が進んでよい時間となりました。T大卒ながらソツなく腰の低いHちゃんは何はなくとも一番にCを考えてくれるジェントルマンだし、なんだーコマダムしてるんじゃん、C。羨ましいわ。HちゃんとCに、今日泊まるホテルまで送ってもらったあと、ゴロゴロしながら散々羨ましがる私とE子なのであった。


【牛たん炭焼き 利久 仙台駅店】 牛タンは、熱いうちが勝負です。冷めてくると何気に塩辛すぎるような…しかしボリュームたっぷりで満足満足。セットのとろろはサラダに替えてもらえます。
http://www.gnavi.co.jp/rikyu/  http://www.rikyu-gyutan.co.jp/


【観瀾亭】 松島でお茶をするならココでしょう! というか、観光スポットでお茶を出してくれるという表現が正しいのか。席料代わりの入場料(通常は200円)+ふぶきまんじゅうとお抹茶のセットで600円程度とリーズナブル。普通のお茶室ですが、堅苦しくないので足を伸ばして和みつつワビサビを満喫できます。お茶し終わったらそのまま資料館も見学可能。お茶しなくても、入場料のみで見学だけする人も多いみたい。
http://www.town.matsushima.miyagi.jp/101_kankou_guide/02_meisyokyuuseki/kanrantei/kanrantei.html


【レストラン ジュアン・レ・パン】 可愛いレストラン。ディナーはプリフィクスで、私ははまぐりのクリームスープと国産牛ほほ肉の赤ワイン煮込みをオーダーしたけど、何でも美味しそうでした。デザートはワゴンサービスで運んできてくれて、好きなものが選べるのもすごい。お値段もリーズナブルとの事です。
http://r.gnavi.co.jp/t035000/