SEE YOU 名古屋めし

kikiちゃんと私も前会った事があるその友人タマちゃんが来名。今回の旅のメイン目的は何と「名古屋」って!!…ようこそ何もない街へ。タマちゃんは初名古屋、という事でひつまぶしを食べに行きました。
行き先は錦の『いば昇』。名古屋でひつまぶしと言えば「元祖」を自称するのが『いば昇』と『あつた蓬莱軒』なんだけど、何しろデパート出店・商標登録取得などマーケティングの上手さで圧勝してるし、味も、ちょっとしっとりしてる上タレもこってり目、〆のお茶漬けもお茶じゃなくて出し汁と全体にしっかり目で東京寄りなので、関東の人には蓬莱軒の方が受けがいいんだろうなー。しかし今日は個人的趣味でいば昇に連行。私(および両親の祖父の代から)はあのカリッと感と渋い緑茶で〆るサッパリ感が好きなんだよね。
一時大変なブームになった名古屋めしですが、実は私、どれもあんまりファミリアじゃありません。手羽先から揚げもあんかけパスタも社会人になってから東京時代の友達と食べたくらい。ひつまぶしも、普段はうなぎ屋さんに家族で行っても普通のうな丼しか食べず、今までの人生で食したのは数えるほどです。きしめんは好きだけど、別に会社の食堂でレギュラーメニューになってるわけでもないから何ヶ月に1回食べるかどうかだしなあ。むしろ名古屋特有かつ確実に浸透してる味と言えば「赤だし」と「色々なものに味噌をつけて食う習性」なんじゃないかしら(とは言え、味噌カツ本家・『矢場とん』は社会人になりたての頃同じように東京時代の友達連れて行ったきりで、店舗拡大以後は行ってないけど。あんなに並んで食べる気はしないわー)…というわけで、名古屋の味と言えばぜひご家庭で使える「献立そのままみそ(イチビキ)」「つけてみそかけてみそ(ナカモ)」等をオススメしたい私。湯豆腐やふろふき大根、茄子の焼いたの、各種カツ・フライ等々につけて食べればそれが一番名古屋のソウルフードではないかしら。私だけかな。
逆に、「お値打ち」(手ごろ、値頃、コストパフォーマンス良し、リーズナブルって意味の名古屋弁)な普通の食べ物は多いと思うんですけどねー。東京で3万出して食べる名門フレンチのコースには及ぶべくもないものの、東京で1万円に設定されてる程度のレベル・内容のものが名古屋の雰囲気のいい店で6,500円出せば食べられるよ、別に味も濃くないし味噌も入ってないよ(笑)、って感じの。逆にその方が自信もって薦められるし実際評判も良かったり。2度目以降の訪問者には、是非アクがどうにも強い名物系だけじゃなくて普通のちょっとだけいい店で飲み食いしてみて欲しいなあと思います。
『また明日ねー』と言って2人と別れる。また明日ねー、っていい響きだなあ、なんか。馴れ合いの安心感と美しさがあるわ。


【錦三丁目 いば昇】  錦店しか行ったことがありません(栄にもう一軒あるらしい)。歓楽街に佇む古民家と言えばイマドキだけど、本当に、単に古くからある店舗で風情が何とも言えない。並ぶ&予約不可なので、夜は18時15分までに入店を!ちなみに、蓬莱軒との最大の違いは、蓬莱軒がうなぎ以外のメニューも持ってるのに対し、いば昇はうなぎしかない所でしょう。というわけで、サカナが食べられない人がメンバーにいたら避けた方がベター。サイトはないけど適当にググれば出てきます。