『万国の労働者よ団結せよ』

えっとですね、私が行っていた大学は東京のど真ん中にある総合大学なんですが、学生運動の嵐がほとんど起きなかったことで有名な大学なんですね。トーゼン私が入学した90年代後半なんて『ナニソレ?』状態。 
その時代に学生運動なんてねぇ…と思う方も多いかと思いますが、東京に関してはブスブスとくすぶってる感じは、当時ありました。天下の象牙の塔・T大の学生寮には活動家がいると言われていたし、ハイソな郊外住宅街に本拠地を構える経済・商学系の名門H大にもアジ看板くらいは立ってた。うちと同じく山手線内に大半の学部学年を抱えるマンモス私大・W大が都内最大級の規模を誇った学園祭を中止したのは私が大学に入った年でしたが、そのねらいはズバリ「革マル派撲滅」だったそうです(よその大学ながらすごい話だ、同じ時代の話とは思えない)。その名も『宝塚歌劇を愛する会』に所属していた高校の先輩とかバンドサークルに所属するB'z仲間といったW大の女学生が一様に学園祭の中止を嘆く中、私はまるっきり対岸の火事状態でした。「ウチの学祭はミスコンしかないからなー。サークルの発表も、他の子が気合入れてるだけだし、まあ他の大学ならそんなもんだよー」とかへらへらと慰めていたような気がします。
何が言いたいかというと、つまりワタクシ、ぜーんぜん興味ないし身近でもないわけですよ。労働者とか団結とかそういうのって。『団結して頑張ろう』って何ソレ???みたいな。そんな私に組合の係をやらせるって言うんだから、ウチの会社も無理を言うもんです。単に「レクリエーション(宴会)係」と同列の、いわゆる部署の係なんですが。
…というわけで、逃げて逃げて●年半、ついに回ってきてしまった労働組合の職場委員の研修会とやらに行かされました。9時半から14時半までお弁当付ほぼ丸一日、ピンとこない場に身を置く辛さといったらなかった。資料とか見てると思いっきりそれらしい単語が出てきて、耐性のない人間としてはなんかすごいヤバい世界に来ちゃったような気がするんですよね、『オルグ』とか『闘争資金』とかさー。まあ大したことやってるわけでもないんだろうけど。でもすごいのよ、最後に『ガンバロー!エイ・エイ・オー!!!』とかって叫ばなきゃいけないのよ。ウチの会社って人事と組合がなあなあの友好関係築いちゃって久しいのに、何を頑張るの???みたいな。 …うーん、じゃあとりあえず、組合員の権利として認められてる(今日知った)、でも誰も取らない「3日間連続有給」でも率先して取ってやろうかねえ。
それよりも世の中が『今週は4日間会社に行けばいい』って言ってる中、6日間も会社来さすんじゃないわよ!!!あー疲れた。