グッバイ・ガール

どうもどうも、何だか最近やっている行動を列挙していくと、何だかいかにも『結婚が決まったお嬢さん』って感じのmoeringalです。お料理教室受講手続き、フラワーアレンジメント体験、脱毛、大掃除とくればそりゃあ…ねえ。
非常に残念ながら違います。単に仕事が暇、何だかつるんできた友達も皆結婚したり結婚を考えられる彼氏ができたりしてるのと、あと自分自身の日常があまりにも退屈なんで、その暇つぶしです。 結婚していく友人や会社の後輩女子たちがその準備をする嬉しそうな有様を見て、『うーん。せめて結婚しなくても、嫁に行くカウントダウンが始まった子がしがちな行動を取ってみよう。そうすればちょっとは退屈が紛れる上女性フェロモンと幸せオーラなんかも増加するかもしれない』と思ったからに他なりません。
…というわけで今週末は大掃除をしました。小学校の頃から買い溜めてた小説・マンガ類にも手をつけたんで、相当ホコリ臭いです。参った。
今回の大鉈はライトノベル、15年前当時の呼称で言う『少女小説』を中心にふるわれました。ホラ、昔、「コバルト文庫」とか「ティーンズハート」ってあったじゃないですか。今でも細々あると思うんだけど。
直木賞取った唯川恵とか山本文緒が「コバルト」出身だってのはよく知られてると思うんだけど、あとまあ最近では三浦しをんなんかそのまんま同人ノリの作品で直木賞取ったりしてて賞自体の格も落ちてるような気がしなくもないんだけど、それでも桐野夏生が『野原野枝美』なるペンネームで、しかもマイナーな出版社&レーベル(つまり『集英社・コバルト』『講談社ティーンズハート』ではないってこと)から、冴えない少女小説を出してたと言うのはマニアック情報だろう。っていうか本棚で見つけちゃったんですけど、私。桐野夏生のミロシリーズの隣に並べてみたんですが、…うーん。
今から20年ほど前、そういう字が少なくて旬の少女漫画家の挿絵を大量に挟んだ『少女小説』は本当にメチャクチャなブームだったんですよね。どんな内容でも出しても出しても売れたくらい。 よって、書く人手が足りなくて、ホントは少女小説なんて書きたくなかった作家志望者達もとりあえずデビューのチャンスには恵まれたんだと思われる。 塩野七生のイタリアに対抗するかのようにフランス歴史ものを虚実合わせて大量に書いてる藤本ひとみなんかは当時の作品見てもその趣味嗜好がバレバレだし(「愛の迷宮でだきしめて!」という初期の代表作なんか、“美少年2人とフランスの古城を舞台に愛の大冒険!!!”というキャッチーなトッピングをつけた少女小説版「ダ・ヴィンチ・コード」だ。相当クダラナイけど)、桐野夏生も多分そんな一人だったんだろうなー。
それにしても私、そのテの文庫本を何百冊買ったんでしょう。ハッキリ言って気が遠くなりました。 今日は思い切って結構捨てちゃいました。あまりにも多いんで。メジャーどころのブランドに『やおい』を持ち込んだエポックメイキング作(たぶん)・桑原水菜炎の蜃気楼」なんて全部捨てましたよ、ええ。だって途中から買ってないし。淋しいけどスッキリはしました。
しかしそれにしても、当時冴えないの書いててその後一気に開花した桐野夏生とは正反対に、当時メチャメチャ人気あった人って却ってかわいそうな事になってる人もいるんですよね。例えば『少女小説の女王』と言われてた花井愛子。親の相続問題で借金ン億円、でもとっくに人気薄で収入ゼロ、って前よくメディアに出てたもんなあ。。 この人の本ももちろん私の本棚にも大量にあった。ハッキリ言って語る価値もない軽い恋愛物ばっかりなんだけど、…何気にウチの中学・高校のOGで、エッセイでも制服がダサいの先生がいい人だっただのと大量にネタにしてくれてるんですよ。高校の頃とかすさまじい遊び人で、学校の恥とか言われてたらしいけど、何だか可哀想でついつい捨てそびれちゃった。

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ちなみに、世間の流れとは裏腹に、今日は出勤なうちの会社というか本社・工場部門(営業はお休み)。最悪や、ホンマ。