Go Go RUSSIA ②ツーリスト・ビザの憂鬱

moeringal2006-08-15

次にホテル、それからビザ。私は直接大使館・領事館に行けなかったので、いわゆる正攻法の観光ビザを代行取得してもらったのですが、正攻法で行く限り、旅行代理店に頼んで日本の旅行社かロシアの旅行社が発行した予約証明書(バウチャー)が必要になります。つまり、ホテルをしっかり予約していかないとビザが下りない(ちなみにロシア入国後も、ホテルにチェックインする度にパスポートを預けて「レジストレーション」をしてもらうことになります。ソ連時代から変わらず監視国家なんだなあと思う瞬間です)。とは言え例外がないわけではないらしい。少なくとも、滞在都市と時期さえ一緒なら、後で出国時にとやかく言われないみたい。…というわけで、ぼったくりプライスで旅行社でそのまま予約するよりは安〜い宿を手配してビザだけもらっといてインターネット割引価格で豪華ホテルに泊まる、なんて裏技もアリかと思われます。以下、私が泊まったホテルです。


【モスクワ】
ホテル名:「Budapest(★★★)」  フロントのババアとギャルが不手際な割に態度が悪くてムカついたものの、ヨーロピアンで規模も150室弱といい感じのホテル。バスルームは改装済でシャワーがちゃんとハンドタイプだし、インテリアも可愛い。豪華な雰囲気の割に星の数が気持ち少なめなのは、バスルームにトイレットペーパーがないのと、あと朝食ホールにするだけのスペースがないせいで朝食がオールルームサービス(無料)なせいかしら?(ちなみに真新しいエレベーターにたまに段差があったんでびびってたんだけど、よく見たらやはりメーカーは「シンドラー」でした…そこら辺もコストが安いのか???) 場所はモスクワの表参道という趣のおされエリアで、高級おされカフェやら高級ブランドストリートやらツム百貨店がすぐ近所にある。有名劇場街にもほど近く、赤の広場クレムリンも徒歩圏内。っていうかロシアの地方の小金持ちのギャルだったら絶対ココに泊まるな。そして五つ星に泊まらずに浮いた金をショッピングに回すわ。


サンクトペテルブルグ
ホテル名:「Petro Palace(★★★★)」   最近オープンしたホテル。ここはねー、オススメです。朝ご飯はスモークサーモンやケーキがとり放題で美味しいし。立地も聖イサク聖堂側で、エルミタージュも徒歩圏。繁華街のネフスキー大通りも入口近辺なら十分徒歩で行ける。部屋は、古い貴族の家をリニューアルしたようで、調度品こそ平凡なものの、広くて清潔で快適そのもの。ただし元は広かった部屋を無理矢理コネクティングルーム仕様にしたのか異常に長細くて、しかもコネクティングの部屋との壁が薄いので、変な時間に騒ぐと隣室の方から怒られますが。フロントもコンシェルジュも使える。


【ぺトロザヴォーツク】
ホテル名:「セーベルナヤ(★★)」最初に旅行社が提案してきたホテルがここ。ここは…汚い。汚すぎる、特にバスルーム。30年前の小学校のトイレの掃除道具置き場に、サビた風呂おけ(らしきもの)と洋式便所(らしきもの)がある感じで。冷房もなし。フロントで「本当にこんな部屋しかないのか?」と他の部屋をいくつか見せてもらったけど、どこも似たようなもの。結局、夜11時にも関わらず他のホテルを紹介してもらう事に…そして「これでどうだ!!!」と紹介してもらったのが、
ホテル名:「Prionezhskiy(★★★)」のしかもスイート。ここは去年か今年できたばかりなんじゃないだろうか。新しくてキレイ。私たちがぶち込まれたのは「Hunting Suite」という部屋で、熊の毛皮やら鹿の頭の剥製やらが可愛くインテリアになってたり、天体望遠鏡がお部屋にあるのも。とは言え小規模でチープ感もあるので、総じて小奇麗なペンションかプチホテルという感じ。お布団のセンスも可愛いし。サウナもあるみたいなので、ゆっくりできる人はお試ししてもいいかも。フロント嬢以外は英語が通じないけど、みんな親切だった。ちなみにセーベルナヤのフロントも、英語堪能で親切。イチオー部屋もいくつか見せてくれたし、新しいホテルもラックレートよりは大幅に安かった。聞けば外国人用のトラベルデスクも昔から兼ねてるみたい。そのホテルまでのタクシーを呼んでくれた時も、『60ルーブル払えばよい』と懇切丁寧。っていうか安いよタクシー…都市部ではバカ高いらしいけど。

…というわけで、必ずしもバウチャー通りのホテルに泊まらなくてもよさげっていう気はしたわけです。ちなみに値段はどこも安くはないので、覚悟の程を。もちろん知り合いがロシアにいてビザ申請の招待状が取れるような事があれば、ネット割引とかでもっと安くホテルが取れると思います。