Go Go RUSSIA ①荷物のスリム化、日焼け止め、覚悟

moeringal2006-08-14

今回は、行き先が比較的マイナーなロシア、しかもツアーではない個人旅行という事で、日記というよりはカテゴリ別にあれこれ書いていきたいと思います。まず、一番気になる治安と各種インフラから。
私の旅行の前後でも根室の奥で日本人漁船が拿捕されたりモスクワのチャイニーズ・べトナミーズマーケットで爆発テロが起きたりロシア国内線の飛行機墜落したりと色々あった模様のロシア事情ですが、治安はむしろ、比較的いい印象です。特に東京と比べて危険だと感じる事はありません。8月中旬〜下旬時点では、夜も10時くらいまで明るいし。ホテルをいい(=観光地に近い、便利な)場所に取れば、女性二人歩きでも何と言うことはないです。噂のニセ警官もいなかったし。
次に交通機関ですが、私が乗ったのは空路はモスクワ-サンクトペテルブルグ間のアエロフロート国内線、陸路はサンクトペテルグルグ-ペトロザヴォーツクの特急(昼間)ペトロザヴォーツク-モスクワの寝台特急の三つだけなのでその範囲内の話をしますが、こちらはハッキリいってひどいです。あまりのひどさに面白くなってくるくらいです。飛行機も電車もみんな40年は前のだと思う。寝台車のトイレとか古くて変だし。駅はホームの位置が低いから、スーツケースもホームから「電車の階段」を登って運ばなきゃいけない(ちなみに私は、荷物の上げ下ろしの時ではないけどその階段のテロップに足をぶつけて怪我しました)。本当に古いの。速度とかも遅いし…。とは言え悪い事ばかりじゃないです。特に1等車の場合、コンパートメントを貸切できるし、昼間の特急でも寝台車仕様だから横になれて楽な点もあるし、一応シーツとかは清潔。共産主義の影響で車掌さんは皆女性だから寝台列車も安心。
一方の国内線も、笑っちゃうくらい古いです。背もたれが壊れててお客さんを乗せられない座席とかあるし。流石巷で「飛ぶ棺桶」と言われてるだけのことはあるよ!!!というくらいヤバい。 とは言えスッチーもいるし1時間の国内線でもサンドイッチが出るし、時間も正確だった。離着陸もスムーズ揺れなし、上空の揺れもなし。『ソ連パイロットは優秀』という俗説はあながちウソではないかも…っていうか早く国内線機材も新しくした方がいいよ、とりあえずどっかの飛行機の払い下げでいいから!!!って感じです。ちなみに先日墜ちたプルコヴォ航空の機材も、この国内線と同じ昔のツポレフ153…ああ恐ろしい。事故発生直後、生存確認のメールを色々な方から頂きましたが、私も帰国したその日の事故だったんでちょっとビックリしました。
とは言え、基本的には、モスクワとペテルブルグだけの旅なら楽勝です。思いっきりラグジュアリーにもできると思います。でも、辺境に行くなら相応の覚悟と決意と自信は最低限必要。何しろ設備は古いし英語もホテルのフロントくらいでしか通じない。個人的には、余程思い入れのない土地があるわけでない限りパッケージツアーでも良いかと思います。
最後に気候。8月半ばのロシアは、実は何気に暑い。Tシャツ・綿のカーディガン・冷房効きすぎの部屋のための毛糸のカーディガンがあればそれで十分です。紫外線も強いので、日焼け止めもお忘れなく。