Go Go RUSSIA ③夜のお出かけ

moeringal2006-08-16

ロシアと言えばバレエをはじめとした舞台芸術。特にその趣味はないものの、NYやロンドンのミュージカルからウィーンのクラシックコンサート、バンコクのオカマショーまでステージものに弱い私としては、是非バレエかオペラは押さえておきたい。 …というわけで行ってまいりました、サンクトペテルブルグマリインスキー劇場のバレエ・「白鳥の湖」。

まずプライス。1Fオーケストラ近くの席を当日劇場窓口で購入、3600ルーブル(日本円で約1.8万円弱?)。ホテルのコンシェルジュには150ユーロって言われたから、それよりはマシかなあ、という程度。しかも夏場だからいわゆる「二軍」のバレエ団だし、ハッキリ言って日本での「一軍」公演でS席買うのと大差ない…けど、特にこの劇場の場合、インテリアが素晴らしいの!!!古くて重厚な感じね。とびっきりラグジュアリーなシャンデリアにS席の椅子は木の小さな古めかしいものだったりするのもまた良し。二軍のバレエ団も、プリマは現役バレリーナとしては日本の素人にはいちばん有名だと思われる「太りすぎバレリーナ」ことアナスタシア・ボロチコワ。出産までしたそうだけど、でも全然太ってないしオーラあって可愛かった。白鳥・黒鳥の二役だったけど、彼女本来のイメージはセクシーで大胆な黒鳥タイプなんだよなあ…でもプリマが彼女な限り白鳥は彼女だし、となるとやっぱりこの二役バージョン採用は正解かも。実際、拍手のあまりカーテンコールまである大人気ぶり。
ちなみにこの席、外国人専門みたいで、すぐ近くにはセレブチックなアメリカ人のほか、いかにも上品にドレストアップした、年齢層の高い日本人の集団が座っていらっしゃった。っていうか見覚えあるなーと思ったら、午後に市内観光ですれ違った憧れの豪華客船の旅「クリスタルセレニティ御一行様」だったよ…。っていうかそういう席なのかここ。と、いつもの黒い綿のパンツに花柄のシフォンノースリーブブラウスを申し訳程度に合わせた自分が恥ずかしかったです。(≧_≦)ロシアの人気劇場でバレエを観る場合、何かの拍子に普通の桟敷席に入れない限りは、服装ちゃんとしていった方がいいと思う。私が常識知らずなだけと言われればそれまでなのですが、少なくともブロードウェイを観る勢いで行ってしまうのは大きな間違いといえそう。

ちなみに帰りの足は、当日劇場に出向く直前ホテルのコンシェルジュにお願いしてアルファベットのボード付でのお迎えを頼んだんだけど、それがまたおかしかったー。普通のおっさんが運転する比較的新しいメルセデスメルセデスなんだけど、隣に謎のおネエちゃんが乗ってるの。「自慢のベンツでおネエちゃんとデートついでにバイトかあ???」みたいな(笑)。でも、おネエちゃん、おっさんに比べて多少英語を理解する人だったし、別にいいんだけどねー。終演予定時刻の15分前には来てくれていたし(2幕までショートバージョンだったので標準の終演時刻より終わるのが早かった)ボードを持った上でさらに向こうから見つけてくれたし。お値段は泊まったホテルへ片道で400ルーブル+コンシェルジュへのチップという感じでしたが、まあ明るいとはいえ夜は夜だし、いずれにしてもロシア都市部のタクシーぼったくり事情はすごそうな上、流しではなかなか捕まらないので、劇場帰りはコンシェルジュに足をお願いするのがベターかと。ちなみに5つ星クラスだと、ちゃんとホテルのロゴ入りタクシーかリムジンが出てるみたいです。