モトカレパーティ推奨説

私が今までで最もハマッて見たTVドラマの一つとしては、何と言ってもかの海外ドラマ“Sex And The City”が挙げられます。廉価&愛蔵版の全話収録DVDボックスまで持ってますから、ええ。 日本ではあけすけで際どいガールズ・トークとシリーズ中盤以降の華やかなファッション性ばかりが喧伝された感もあるけど、ニュートラルに見ればごく普通の女性の仕事と恋愛と結婚と家庭、の話だったりします。 特に第2〜第3シリーズくらいは、その後の「女性の人生ドラマ」的な重さもなく、出てくるエピソードは好きな人の前になるとどうも上手く立ち回れない自分、憎みきれないBF、ルックスよくて素敵なのになんか変な奴、元彼の結婚…等々、かーなーり身近に思い当たる「はたらく独身女子の恋愛模様」の数々です。えっとね、具体的には、きっと『嫁き遅れ感』としては5〜6年前のNYの33才が今の愛知県三河地区界隈のちょうど27才くらいになる感じなのかねえ。リアルなのねえ。
で、その中の第3シーズン第2話(通算32話)。ネタは、ハンサムなお金持ちのお嫁さんになるのだけが少女時代からの夢だったにも関わらず何故かイマイチ成果の上がらないコンサバお嬢・シャーロットが、出会いを求めて「"used date party"(=元彼パーティ)」を開くというものです。ネタは至って簡単、自分がかつて付き合っていたモトカレ・モトカノを各々連れて来る…というものなんだけど、いやいや、これってなかなかいいと思うわけですよ。
仲良しの友達の元彼、はどう考えても不可侵領域。確かに洋服、ミュージシャン、アンド男子まで、好みが似てるからこそ仲が良かったりするから、往々にして友達の彼氏はルックス・人柄・ステータス含めて非常にカッコいいんだけど、●●兄弟なんて何となくゾッとしないし。 
…じゃあ、「友達の友達(=自分とは面識がある程度であまり喋ったことがない子)の元彼」は? これも、ドンズバじゃなくてもかなりの確立で近しい好みのことが多いはず。それでいて直接は関係ないから比較的自己嫌悪感もないはず。実際私は、再会して「つくづくいいよなー、こいつ…くやしい」と思ったのは友達の元彼、今までで付き合ってて一番気が合っててなおかつ安心感を得られたのは友達の友達の元彼でした。友達の大学時代のゼミ長で、今でも彼女が色々相談してる女の先輩と付き合ってた人…なんて、いかにもいい人そうだもんねえ。妙な安心感もあるし。狙って知り合えるわけじゃないけど。
でも、だからこそ「元彼パーティ」、開く価値も行く価値もある。客の人数はドラマでは母数30×2程度のイメージだったけど、それくらい集めれば接点ゼロの人も少なくないだろうし妥当なセンと見た。パーティに行けるんだから円満に別れられる適応力持った人柄の持ち主ばっかり出揃うんだろうし。いいなあ。誰か企画しないかなあ。 …まあ私は名古屋へ来てから何かあったりなかったりした男の殆どが皆結婚しちゃったわけですが(涙)。