なお事故機に日本人乗客はいませんでした〜ドイツ・イタリア旅行記(4

moeringal2006-05-01

もうこんな寒いドイツは嫌だ、あったかいイタリアに行きたい…と冗談で言っていたけど、今日は移動日。ミュンヘンからナポリに移動する。「ハパグ・ロイド・エクスプレス」なる謎のキャリアで、航空運賃空港税出入国燃油サーチャージ合わせて10,000円ポッキリ!航空運賃単独だとなんと€30という激安航空会社である。実は直でローマに行かずナポリをかませたのは、このチケットが安かったからなのよね〜。そもそもこの旅行も「フランクフルトINローマOUTなら空いてる日付がある」だけで決めたわけだし。交通機関で全てが決まる旅。なぞだ。
でもっていざ空港へ。ホテルが中央駅の目の前だったお陰で、首尾よくエアポートリムジンバスみたいなのを見つけて乗り込む。お目当ての航空会社のカウンターは何と降車場の目の前。出発時間2時間前に現れたグランドスタッフは男性1名で、テキパキテキパキとちょっぴり「ナポリ」ないい加減な雰囲気を漂わせた南欧ラテン顔の人々(でもちゃんと2時間前に来てる。アジア人は私達3人家族だけ)の荷物のチェックインとチケット発券作業を進めていく。その数、約130人分。しかもこの兄ちゃん、搭乗30分前に今度は搭乗ゲート前に現れて、今度は130人分の搭乗作業をテキパキテキパキ進めていくんだからびびる。いやー、その激安価格は人件費でまかなってるのね。この上パイロットまでこの兄ちゃんだったらどーしよう…とマジで一瞬心配したよ、あたしゃ。ちなみにパイロットはいかつくてちょいゴロツキムードの兄ちゃん、機材は昔のルフトハンザの払い下げそのまんま。機内食は有料で、若干空港より高めのコーヒーやサンドイッチ。そしてスッチーは可愛いんだこれが。父が口開けてスッチーに見とれてたんで、仕方ないからコーヒー買わせてあげたよ。ううーん思うツボだね!(笑)肝心の本業も、定刻通りで殆ど揺れず快適なことこの上なし。スゲエよ!っていうか個人旅行の強い味方だよ!イビザもドゥブロブニクもこの飛行機で格安オッケーなんだから、私はまた使うよ!!!しかしこーいうのが墜ちると、「なお乗客に日本人はいない模様です」と流して報道された3日後に「日本人が乗ってました」って言われちゃうんだろうなあ。で、「何やってたんだろう」とか言われるんだろうな(涙)
でもってナポリ。期待と予想を裏切らず、ぴーかん。どぴーかん。26℃とかあるんでやんの。青い海、ヨーロッパの街並みに陽気かつ派手にはためく洗濯物干し、大渋滞。歩行者天国の旧市街地ではバッタもんを売りさばく兄ちゃん達が声を張り上げるも、警察が来るなり一瞬で店を畳んで逃げていく(そして警察がいなくなった瞬間また開店する)。ナポリの街並みと海、ベスビオ火山を見下ろすために行ったヴォーメロの丘ではいい加減なバス運転手がサボりっぱなしでバスは動かないし!ここで1時間ロスしたのは痛いけど、いやあいいなあこの街。ノリがアジアで。それでいて上品な修道院の美術館なんかはものすごい保有量だし。旅行の本とかでぼろくそ言われてる治安も、改善されたのか全然大したことない。少なくともバンコクや香港の面白さに慣れた日本人なら、きっと何も感じないしすごい楽しいと思う。
夜はホテルの近くの「卵城」と呼ばれる海の要塞の下にあるレストランでシーフードパスタとナポリ風ピザを食べる。ナポリの赤ワイン(聞いたことないけど美味しい)を飲んですっかりいい気分になっていたら、海辺で花火大会が始まった。日本と変わらない30連発やスターマインを見ていると、何だか昨日雪の中にいたのがほんとに嘘みたいな気がした。


【hlx.com】正式名称ハパグ・ロイド・エクスプレス。ドイツの誇る(多分)格安航空会社。「タクシー気分でフライトしましょう」がキャッチフレーズだけあって特に週末はディスカウント売出しアリ。HPで予約すればメールでPDFの予約証明を送ってくれるので、それをチェックインカウンターで見せればよし。残席数が減ってくると強気で値上げするので1ヶ月前には予約したほうが安く上がる。
http://www.hlx.com/en/index.html