パイロットになりたくて

大学OBOGの皆さまと、あとOB・A氏の会社の独身友達のM野さんというかたという謎の面子で高山へドライブに行きました。ホントはボードに行きたかったんですが、なんか最近すっかり気温が上がってしまったので。高山は名古屋よりは寒いのですがそれほどでもなく、お散歩しやすいお天気でした。久々だったけどいい所だったな。「日本の小さな町」という感じで。ただ、いわゆる見どころの旧市街をあえて「古い町並」と名づけて看板たてまくるセンスは微妙だと思いますが。普通に旧市街、でいいじゃん。

今日初対面になるM野さんは飛行機の翼の設計をやっているそうですが、そのプロフィールは別の知人と非常に近いものがありました。年齢一緒、尾張西北部出身(犬山と春日井)、高校は県内屈指の進学校、大学・大学院は旧帝大の工学部・航空宇宙工学専攻、しかも専攻は「空力」。100%文系の私とは最近までとんと縁のなかった人種です。ためしに聞いてみました。
「飛行機好きなんですね」
「そうそう子供の頃から好きなんだよね」
「えー、じゃあパイロットになりたいとかは思わなかったんですか」
「そりゃ思ったよー」
「じゃあなんでならなかったんですか?」
「…目が悪いから」
…どうでしょう、知人とM野さんの台詞は100%一言一句、友好的ながら無駄のないそっけなさや尾張弁イントネーションまで同じでした。かつての名古屋空港自衛隊基地が程近い尾張西北部にはパイロット志望の少年が後を絶たないのか。しかし「目が悪いから」ってオチはどうなのよ?なんか、そーいうエリートチックなルートを現役で突き進むと、目が悪くなるのは当たり前なような気がするんですが。そもそも、目さえよければなれるのかパイロットって。[注:数年前から、コンタクトの矯正視力でよいそうです]
なんとなく、昔のプリプリの歌(「パイロットになりたくて 夢見た少年は 一体どこへ姿を消すんだろう」という賑やかなナンバー。うろ覚えなのでちょっと違うかも)を思い出しました。…きっと、目を悪くして硬派な感じのメーカーの技術部門に勤務しているのです。