やまとなでしこ

旅に出ず、ただ名古屋市内の自宅と郊外の自動車工場を行ったり来たりしている私の日常生活は、当然ものすごく退屈なわけです。
と、いうわけでちょっと昔の話などしてみようかと思います。
今、名古屋エリアでは「やまとなでしこ」の再放送をしているそうです。そう言えば大みそかかなんかにも総集編をやっていたような。。。
本放送時、わたしはアホ女子大生、しかも4年生でした。「すごいねメーカー総合職なんて女の子で受かるんだ」とおだてられていい気になってUターン就職を決めたものの何となく遊び足りず、桜子さん顔負けに合コンをしまくっていたわけです。
大手商社、外資系、D通、TVのキー局、KO大学医学部…等々、正直に言いましょう。今、合コンや仕事で知り合うほとんどの人よりはお金があって垢抜けた人々ばかりだったように思います。そしてそこそこモテた。ポルシェもBMWもベンツも、首都高ドライブで乗せてもらったのがこの頃です。大学時代前半、「車を持っている彼氏がほしいものだわ」と思っていたのが嘘のよう。ただしUターンを目前に控え、遠距離なんてできない(実際今でも、西三河名古屋市内の社内恋愛ですら限界を感じてしまう)私としては深い仲になるわけでもなく。
「その辺で一発気合入れて結婚しとけばよかったのにねえ、その頃なら『何もできないけど若くて可愛い』で済んだわけだし」と言われることがしばしばありますが、自分がそう思った事は一度もありません。だってそのまんまそういう人しか知らなかったら単なるやな女だったと思うもん。今でもそうかも知れないけど。
やまとなでしこ」は、そういう浮かれぽんちだった頃の自分を思い出す一品です。馬主のキーまではともかく、時計や車のキーくらいを無意識にチェックする癖はその頃身についたと思うし。あと今でも使うのは「お電話します」かな。やな奴追っ払うにはそれが一番。いいと思った人から連絡が来ないときの敗北感を味わわなくて済むっていう一面もあるし。あとパシュミナとかはやったのもこの頃だったなあ。懐かしいなあ。
あれから5年、桜子の名言に「女は27才がピーク、あとは値崩れを起こす」という有名なフレーズがありますが、私も27才になって確かに妙にモテました。ありえないナイスガイ2名から同時に公然とアプローチされたりとか、信じられないモテっぷり。単に異動で女性上位系のカラーの部署から空前の男社会に放り込まれて、相対的に値上がりしただけからかも知れないけど…。何となく信憑性があるネタだなとしみじみ思います。

ちなみに今全日空で新卒・中途共通でスッチーの募集をしていますが、スッチーって薄給なのよ!諸手当がどの程度つくか知らないけどフライト時で時給1,900円、飛んでない時間帯は1,200円、訓練期間は1,000円だって!
航空業界的にあそこまでスッチーを軽薄に書かれた事に関してどう思われてるかは知りませんが、桜子さんが腐っても代官山のおんぼろアパートに住んでたりお金にクラクラきたりしてるのはわかる気がするのよ。スッチーである限りあんまり薄汚い格好はできないし、それでその給与はあまりにむごい。それでも間違いなくモテるらしいけどさあ。羽田に手当てなしで移り住む事もふくめ、私にはむりだわ。
ほか、矢田亜希子押尾学がさり気なく共演していたりして、なんだかいろんな意味でタイムリーな再放送ではあります。