猫屋敷の夏

ペットロスの悲しみはペットでしか癒せない、とはよく言ったもので、うちの親はかつてうちにいた駄猫の食べ残しを求めて群がってきた野良猫に、きちんと購入して餌をやることに今や情熱を注いでいます。まあ、「そもそもは(駄猫)もこの近所の猫だったわけだし…」という理屈には納得しないでもないのですが、でも付近の家で糞害とかもたらしているんじゃないかとかいろいろ考えてしまうのですが、私は今や居候の身なのでそこまでは文句は言えません。


しかし母も、最近出入りの野良猫が1匹、また1匹と姿を消すのに精神的に参っているようです。惨状に付近住民が連絡をして保健所が大々的に捕獲に乗り出したのか、はたまた本当に暑さで参っているのか。6月頃に何匹かのメスがそれぞれ春に産んだ子猫を乳離れのタイミングで連れてくるようになり「これ以上増えたらさすがに養えない、避妊手術くらいはしなければ」と言っていましたが、その心配ももはやなくなりました。この1か月、母が祖母の家で泊まるなどの理由で家を空けるたびにで見かける子猫が1匹消え、2匹消え、現時点で生存率6分の1、と言えばわかりやすいでしょうか。プラス、大人の猫も怪我しているのを見かけたのを最後に顔を見せなくなった者もいる模様。1か月で7匹も猫がいなくなった、というと、なんだかすごいですよね。


不特定多数の野良猫に餌をやるのも、逆によりペットロスにつながるのではないかと思うのですが、どうなんでしょう。