絶対ウソだ

めざましテレビ『ムダ調』。ショップ袋に入れる前に洋服をビニールや化粧紙で包装するのとかはともかく、“書店がかけてくれるブックカバーの要・不要(=ムダ)”で「いらないっすね、そんなに気にしないし」と答えた人のインタビューしか放送しなかったのに疑問が残る。だって実際、“ムダ調しらべ”のデータでも要:不要の比率が45:55なんだから、それって変だよねー(洋服の包装は「不要」が8割超えてた)。しかも、書泉ブックマートで調査開始していると見せかけて、なぜか街頭インタビューはヨドバシ秋葉原の階上にある有隣堂。うーん、明らかな作意を感じる。マスメディア専攻をしていた大学時代、“テレビ制作”なる講義でドキュメンタリーを作るチーム実習をしたときに教授が言っていた「どれだけ公平に事実を伝えようとしても、どうしても最初に結論ありきで編集をしてしまうのが人間なのだ」という話を思い出した。いやあ、それにしてもやりすぎでしょ。

そこまで「ブックカバー不要!」をアピールしたかったのって何でだろう? 「ネット書店が発達した今、本屋さんも方向転換を迫られているのかもしれません」と〆てたけど、それとブックカバーの相関性ってイマイチよくわかんない(そんな私も雑誌以外はほぼ楽●かア●ゾンでもっぱら買ってるけど)。だって、フジテレビ社員もそれなりに利用しているであろう新橋(ゆりかもめの始点)を通る電車の中では、ブックカバーをかけていない人こそ見かけたことがないぞ。かくいう私もわざわざ他の本につけてもらった紙カバーを、ネットで買った本につけ替えていたりするし。日本人ってたぶんもっと、今でもシャイで秘密主義なんじゃないかと思うんだけど…それを考えると、「別に見られてどうって感じだし」と答えていたアキバの若者って巷で言われている「他人に無関心」を通り越して、関心がないあまり結構あけすけなんでしょうか? ちょっと意外。