●●さんの奥さん

moeringal2009-12-05

自動車業界からやっとの思いで足を洗った私ですが、夫はもちろんそのまま新卒以来の会社に勤務しているため、各種の特殊カルチャーは相変わらず継続されています。あの企業グループがもてはやされていた頃、『強みは、今では滅多に見かけない業務外での人間関係を大切にするところ』と言われていたけど、その根拠として「全社駅伝大会」(その日のために外気温が35度を超えている真夏でも多くの人が昼休みに会社で走っている)と並んで挙げられていた「家族ぐるみの付き合い」「上司の家でバーベキュー」みたいなのも当然、継続。


…というわけで、初めて「●●さんの奥さん」という立場でそういうイベントに同行することになりました。


行き先は横浜市内の新築巨大マンションの共有お座敷スペース。「イチオー手土産持っていかない?」「大丈夫だって言うてたでー」…甘いな、夫。っていうか私が用意していかないと「●●さんの奥さん」としてイケてないってこと? などと気を揉みながら、一応、オシャレっぽいケーキ屋さんでケーキを購入して持っていくことに。

そして案の定、そこで繰り広げられたのは手土産披露会だったのでした。

中でも驚きだったのは東北地方の地銀から転職してきたという人が持ってきた、少し前にメディアに出てきた無肥料・無農薬の『奇跡のりんご』。前職で関わる機会があって以来、頂けるんだとか。うーむう。

そして、帰りには奥様から「一足早いクリスマスプレゼント」と言って家族の数だけ、横浜の有名レストラン「霧笛楼」のお菓子詰め合わせが用意されていたのでした。あー、私もケーキ、持って行ってよかった…。

[:W150]


でも実は私、そういうのが嫌いなわけでもないみたいです。夫の上司の奥様の鍋も美味しかったし。「手土産交換」だって、「奇跡のりんご」みたいなプレミアムアイテムは別格として、今まで自腹では買わなかった色々なものが食べられるしねー。


「しまった、今回なら『名古屋から来たばっかりでわかんないんですぅ』とか言いつつ横浜高島屋で買える両口屋是清“千なり”で誤魔化せたのに!」とちょっと後悔しつつ、はたまた「ここはお菓子じゃなくて手作りのお惣菜でも一品持ち込めたらもっとカッコよかったのか?」などと迷いつつ、初「●●さんの奥さん」イベントは終わったのでした。まあ、またあったらそれはそれで楽しそうかな…。