『負け犬』は広辞苑に載るんだろうか

女子のトレンドは『めちゃモテ』から『愛され』に移行中なんだそうです。そりゃそうだろうよ。特に恋愛関係において、不特定多数にモテるなんてリスキーな事より、自分が素敵だなーと思えるたった一人の男性に愛してもらえればその方が幸福だし、しかもラクに決まってる。
しかしそんな『愛され』流行りの一因が「『負け犬』にはなりたくないしー」っていうのは何かちょっとなぁ。かの酒井順子の問題作が発表されて早4年以上、これだけ作者が意図したところから一人歩きした言葉も珍しい。まあ、少子化対策的には万々歳だとは思うけれども。あの本、じっくり読むと「一定以上の収入があって、おしゃれで、趣味を持っていて、一応男っ気もあって、女友達がいて、とりあえず現状に満足してる」未婚30代女性の処世術なんだよね。例えば「何でmoeringalさんはケッコンできないのかねえ」と不躾な会社の男性に言われた時、「いや、ケッコンしたくないので」「今が楽しいので」などと自信満々で言うより「そうですねぇ、いい人がいればいいんですけどねぇ・・・(苦笑)」と言っておいた方が世の中渡りやすいよ、という。まあ私はそこまで収入ないし、そういう意味では酒井の提唱する『負け犬』にすらなれないタダの『痛い独身女』かもしれないわけですけど。
と、いうわけで『負け犬の遠吠え』の代名詞とも言える「既婚者とフグを食べに行く」を実践してしまいました。相手はかつて仕事でお世話になってたSさん。昔は年に5〜6回飲んでたんだけど今回は1年半ぶり…ということで豪華に(笑)。今回の食事に関しては奥様公認なんでいいんです、多分。あと同じ日に独身男性から飲みに誘ってもらったわけでもないし。しかしフグって高いよねー。「久々ですから豪華にフグでもいかがでしょう!!!」と言ってしまったのは実は私なんですが、ちょいと後悔。ごちそうさまでした。また近くに寄られた際はもっと安いとこで飲みましょう。フグ的には、宝くじでも当たったら自腹で西麻布のミシュラン二つ星「臼杵ふぐ 山田屋」に行ってみたいと思います。…BGMが小室哲哉作曲らしいんで(それかよ)。


【ふく料理 博多】 今池のフグ料理店。フグの美味しい季節だけの営業、との事。昔は普通に和食のランチもやっていたような…。あめ色がかった天然もののフグ刺しが出てきました。しかしフグって「ふく」なんだなあ。口取り、ふく刺、ゆびき、唐揚、ちり鍋、雑炊、フルーツで13,000円。さすがに美味しかったです。冬は雑炊とかも美味しくていいなぁ。
http://www.gyoba.co.jp/