いとしくせつない傷痕

地名、大学名、会社名。 ふとした固有名詞で別れた恋人を思い出す事ってありませんか? 私はあります。学生時代付き合ったことがある奴が当時行ってた大学名なんか、今でも聞くたび微妙に。
元気かなあ、と普通に思う。就職留年して金融行ったとこまでは知ってるけど、今でも新卒で入った会社にいるんだろうか。結婚はしたんだろうか。ひょっとしたら髪の毛淋しくなっちゃってたりして。内訳は「単なる事実としての記憶」70%、「懐かしさ」15%、「心配」「ムカつき(当時を思い出して)」「ちょっぴり切ないかも」各5%ってとこでしょうか。それでどうするってわけでもないんですけど、ともあれ、ちょっと微妙な記憶を呼び覚ましたりするものではある。奴の場合、学生数少ない大学だったから余計に大学名ですぐ思い出しちゃうんだよねえ。やっぱり一度は好きだった人だから、喧嘩別れしたにしても何にしても大嫌いにはなりきれなかったりするしねー。あと、単純にいとしい。その子の事もまあそうなんだけど、それ以上にものすごく若くて不器用だった当時の自分が。
同じように社会人バージョンとして、会社名でもホントはそういう感覚を呼び覚ますものが幾つかあっていい筈なんだけど、いかんせんあんまりなかったりします。いいかげん世界が狭い自分としては、社内じゃなくても関連企業の人とつきあってたり片想いしたりしてたことが殆どなんで。「好きだった人が所属してるもの」である以前に、少なくともかれこれ●年「私の飯の食いぶち」だったっていう意味の方が自分にとって大きくなっちゃうから。
ついでにその会社というか企業集団の客先というかテリトリーが異常に広いのも問題だと思われる。だってうちで生産してる車なんて世界中、台数はともあれホントに地の果てまでも出荷してるもん。ロゴマークだけなら、途上国行ったら行ったで超古いモデルの車がガンガン走ってたりするし。というわけでうちの関連はロゴ見ても、まず自分の仕事の事しか思い出さない。
だから、逆に別業界の人と付き合うとダメージ大きいのよねー。いつまで経っても思い出しちゃうの。それが各駅にロゴつきの拠点があるような会社だったらもう地獄。さらに後味の悪い別れ方をしていようものなら毎日通勤するだけで鬱に突入しちゃうわ。いっその事ソニーやアップルや松下くらい巨大規模だったら、慶應とか早稲田とか学生数多い大学と同じようにわりとあっさり記憶が薄まるんだろうけど。その点微妙なのはローカル系。例えば女友達の勤務先でいう名鉄(彼女はもう辞めちゃったんだけど)とか名古屋銀行あたりは、この界隈で生活してる限りは頻出の固有名詞だけど、『名古屋さえ離れれば縁のない生活が送れる』という逃げ道があるだけに、失恋直後はヤバいカテゴリに来てしまいそうです。思わず引きこもりになったりして。…というわけで、「中途半端な規模を誇る会社の人とだけは付き合わないようにしよう」とムダに固く誓う私でした。


神戸屋 山之手本店】  たまには三河地区のランチ情報でも書こう。ま、この辺の会社の関係者なら食堂か愛妻(自作)弁当で済ますことが殆どなんだけどねー…工場の出口も遠ければ駐車場も遠いから。 それはさておき、ここのランチは牛ヒレステーキ定食が1260円とちょいゴージャス&お値ごろ。あと、女性用トイレが面白い。ヨーロッパ山小屋風って言うのかしら??? 是非トイレも行ってみて下さい(笑)
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