今さらマリー

借りてあった『マリー・アントワネット』DVDの期限が今日までだったので帰宅後観賞。私はいわゆるプリンセス・ファニチャーがどうもイマイチ好きになれないんだけど、本物のヴェルサイユにプラスした、いかにも姫テイストなカーテンは可愛い。昔のピンクハウスをさらに大げさ&パステル化した衣装もたまらなく可愛いし(靴もメチャ可愛い。マノロ・ブラニク特注なんだってー)。何より出てくる洋菓子の可愛く美味しそうなこと!!!「派手な仕掛け花火やチワワやトイプードルの登場は時代考証的にアリなのか」なんて関係ない、重要なのは現代人の感覚でどれだけあの頃のフランス貴族社会がバブリーでスウィートだったか実感する事…という映画です。ちなみにマリーは結構かわいそうな女の子、という描かれ方もしているけど、それも実はあんまり重要じゃない。概して、歴史ムービーだと思って観ると痛い目に遭うので要注意。あくまでも、これはラブリー少女映画。民衆の困窮や政治の混乱、もちろん哀れなマリー・アントワネットが断頭台に立つ最期などは出てきません。逆にそんなものは『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の首吊りエンドだけで十分だ。…ちなみにムダ知識マニアで女に興味がないルイ16世みたいなキモヲタ、私は意外に嫌いじゃないです。